経済

ジョージソロス次の一手

スイスで行われたダボス会議
そのなかで安倍首相はジョージソロス氏と
1月22日午後会談した
 
ジョージソロス氏
世界のファンドの中で一番有名な人物だ
今年83歳
1992年イングランド銀行と闘いポンド戦争で勝利をおさめ
1997年アジア通貨危機でも売りで勝利を収めた
まだまだ現役
世界のマーケットを独自の視点で読む力は絶大でもある
 
以前からソロス氏は
日本の金融緩和を危険な賭けと言ってはばからない
金融緩和は日本にとってリスクのある実験
成長が加速すれば金利は上昇
債務支払いコストは維持できないと意見を述べていた
 
安倍首相とソロス氏の会談はどういう意味があったのだろうか
会談後
世界のマーケットは変調になりつつある
 そして国外でも様々な出来事が起こっている
アルゼンチンなどの新興国危機
タイのデモ
ウクライナのロシアの対応
そしてソロス氏も指摘するチャイナリスク
それは成長と債務のジレンマだ
 
その政治的リスクの陰で
ビットコインの大きな取引所マウントゴックスの閉鎖が突然起こった
ビットコインの世界の7割から8割のシェアを持っている
マウントゴックスの閉鎖
サイバー攻撃を受けすべてのコインを盗まれたと言うのが
マウントゴックスの主張だが・・・・
この事自体が今年の金融界の未来を象徴している気がしてならない
 
一連の出来事は今年激動の時代を迎えると言う予見かもしれない
 
ソロス氏は今年アメリカを経済最強の国として持ち上げてきたのだが
自ら打った一手は全く違うものだった
 
Bullion Baronの2月15日の記事によると
ソロス氏のファンドはS&Pの売りポジションを13億ドルに
一挙に倍増したことを明らかにした
 
アメリカを最強の経済と言いながら売りポジションを積み上げるソロス氏
安倍首相とソロス氏の会談でも
日本売りを確信するメッセージを持ったのか
定かではないが
ソロスファンドはアメリカを含め、
世界全体の株式市場に疑念を持っているように思える
アメリカのQE ドラギ砲、黒田バズーカ砲と
先進国の金融緩和でどんどん膨らみ続けた株式市場だが・・・・・
 
ジョージソロス氏と安倍さんの会談こそ
ソロス氏がリスクオフへの確信を持ち、
そのテイクオフへのスタートを切る時だったのかもしれない!