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菅野よう子

3年前の2011年3月12日
東日本大震災の翌日
宮城県出身の菅野よう子は震災復興を願って
「きみでいて ぶじにいて」 の曲を Youtube にアップした
それまでは私は全く菅野よう子という存在すら知らなかった
 
私はその曲を聞き、心が震えた
震災の凄さにただ茫然とする日々のなかで
亡くなった人のそばで寄り添うような声と歌詞に・・・・・
 
震災から宮崎でも開催予定のイベントはほとんど当然のごとく中止
まれにあれば、必ず黙とうから始まる日々であった
そんな中私はあるイベントの冒頭でこの曲を流した
震災の復興をみんなで願いましょうと・・・・
ある参加者が黙とうばかりでめげてたんだよ
あの曲、良かったよ!
と言われて
やっぱりみんなそう思っていたんだ!とほっとしたことがある
 
そんな彼女の曲が反響を呼び
菅野よう子は
2012年NHK東日本大震災復興プロジェクトの曲を作ることになった
 
コンビは岩井俊二×菅野よう子
どちらも宮城県仙台市出身
作詞を担当した岩井は亡くなった方々の目線で作りました
そして菅野は100年たって
何のために、どんなきっかけで作られたのかが忘れられ
詠み人知らずで残る曲になればと語った
できた曲は「花は咲く」
東北出身の歌手や芸能人のリレーのボーカルに
最後の鈴木京香の黙とうするようなしぐさが祈りを感じさせた
復興支援もさることながら
今や日本の名曲ともなってしまった感のある存在感のある曲となった
 
さて2013年菅野よう子は更なるチャレンジに挑戦した
 
視聴率でも現在トップを快走しているごちそうさんだが
NHK朝の連ドラ ごちそうさんのメインテーマの作曲を依頼されたのだ
 
ごち・そう・さんの3拍子の美味しそうな音にしたいと
オーストラリアのウィーンで録音した
その訳は
音楽を楽しみ、人生を楽しむ哲学を持つ
ウィーンの音楽家となら美味しさをチャーミングに表現できると考えた
 
カジノをしながら踊って遊べるダンスホールのようなところで
ウィーン・オペラ舞踏会管弦楽団のメンバーで録音した
場所にはカーテンぐらいの仕切りしかなく
良く聞くと鉄道や郵便の音が終わりごろに入っていると言う
 
あまく香り立つ音楽表現を得て
毎朝お腹に聞くテーマ音楽を全国に発信している
 
戦前、戦時中の大阪の舞台にウィーンの音の隠し味が
不思議な魅力となって拡がっているようだ
 
菅野よう子のこれからの仕事が大変楽しみでもある
 
さてドラマは、
いよいよクライマックスまで一か月
ごちそうさんの結末も今から目が離せない