喜多八(新橋)
東京で久しぶりに共同通信社編集委員の上野さんと食事をすることになった
私が「逝きし世の面影」の本の寸評をHPで紹介したら
もしかして平凡社ライブラリーの本ではないですかと
上野さんが尋ねてきたことがきっかけだった。
私が感動して今では愛読書となっている
逝きし世の面影という本は実は絶版の状況にあったようで
この本を何とかしようとして努力をし実現されたのが
出版企画、編集者の二宮善宏さんだった
それだけでは話は終わらない
二宮さんは上野さんが書いた
「闘う純米酒」、「闘う葡萄酒」共に本の編集をも行った人であることがわかり
あまりの偶然にびっくりしてしまった
それでは上野さん、二宮さんも交えて
東京で一緒に飲みましょうと言うことになったのである
場所は新橋の喜多八
あまりに小さく目立たないので
2度ばかりわからずに通り過ぎてしまった
ようやくたどり着き店に入ると
もう酒盛りが始まっていた
朝日新聞社の元宮崎支局長の神谷さんも一緒に参加して
まずは再度サッポロ赤星で乾杯!
ツマミはマグロと〆鯖の刺身,名物なめろう
乾杯の後は神亀に移る
ここは上野さんの闘う純米酒(文庫本)のあとがきを書いた店
カウンターの隅に座って
神亀を飲みながら原稿を書いていたと言う
穏やかな話しぶりの二宮さん
お聞きすると逝きし世の面影という本は
もう30版というほどのロングセラーになっているとのこと
この事を聞くだけでまだまだ日本は捨てたものではないと思ってしまう
今も一年間に15ぐらいの本の出版を手掛けていらっしゃるよう
上野さんとの話もはずむ
日本全国の漁村を一年かけて回っていましたと
その成果は新聞で月1回の企画ものとして掲載されている
里海物語の本の構想でもあるのか・・・・
上野さんと二宮さんコンビによる将来の本が楽しみでもある
さて次のツマミは鮎や小魚の一夜干し
秋刀魚の一夜干しも味が良い
赤エイの煮物が最高だった
神亀もさらさら飲める
しかし少し味が薄い気がするのは気のせいか?
神谷さんからは焼酎の水割りをぐいぐい飲みながら良く食べよくしゃべる
とても楽しい飲みかただ
神谷さんお勧めの宮崎の旨い店を紹介していただいた
私もまだ行ったことがないお店なので
新しい店の体験が今から楽しみだ
最後は宮崎から持って行った椎葉のねむらせ豆腐を取り出すと
上野さんが椎葉の本を書くときにここの社長には取材でお世話になったんですと
その社長は昨年9月に亡くなったと話すと
御存じなかったようで愕然とされていた
実は千年を耕す椎葉焼畑村紀行も
上野さんと二宮さんタッグの本というのもなにかのご縁かも知れない
ねむらせ豆腐を皆で試食しながら
まさに和製チーズ!
いい味だとお褒めいただいた
最後はお店のご主人の北野さんも入りながらの和やかな一時
しみじみと良い居酒屋だ
今日集まった皆さんとお店に感謝である
和やか度 ★★★☆
志ん橋 喜多八
東京都港区新橋4-15-8
03-3431-1402