地域活性,  発酵、食育、農業

ひまわり油(名寄市立大学)

ひまわりと言うと、私は映画のひまわりを思い出す
ソフィアローレンとマルチェロ・マストロヤンニの
2人の出会いと永遠の別れ
ヘンリーマンシーにの哀愁を帯びた音楽
そして野原一杯に咲き乱れるひまわりの花、花、花
1970年に制作され、世界に反響を呼んだ名作だが
今もなお強烈な印象がある映画だ
 
さて北海道名寄市はひまわりの町
ひまわりの花は観光スポットとしても大きな位置づけになっている
そんななかで名寄市立大学 道北地域研究所 が平成20年から
新品種ひまわりの栽培とひまわり油の事業化について研究を開始した
 
新品種のひまわり油は高オレイン酸のタイプ
オレイン酸は悪玉コレステロールだけを下げ
体と肌の新陳代謝を高める効果があると言われている
 
平成21年それを知った当時の名寄市給食センターの加藤社長が事業化を決意する
農工商連携で農業振興と食品加工業のすそ野拡大をはかり
ひまわりと言う地域資源で地域活性化に寄与する目的だ
商品化するにあたって工場建設は
農工商連携促進施設整備事業の補助金を活用
同年12月にひまわり工房 北の輝きが完成
しかし失敗の連続
収穫直後は水分が多く発熱や、カビなどの発生により劣化しやすい
工場では油の完成までに2週間かかる
しかも薬品処理をしない
昔ながらの圧搾法での油なので
全重量の3割以下となる
まさに貴重な油である
kitanokagayaki 
名寄市全体では55haのひまわり畑があり32ヘクタールが圧搾用
そのほかは観賞用となっている
15人の生産者の協力を得て作られた
ひまわり油 北の輝きは日本食品分析センターの分析では
オレイン酸 84.9%
オレイン酸もオリーブオイルより多い
そしてビタミンEがオリーブオイルの約10倍
コレステロール0という素晴らしい結果が出る
 
22年から本格稼働させ
現在年間3万本が売れているようだ
275g 1404円(税込)
商品が良いとはいえまだまだ消費者には気軽に買える金額ではない
様々なコストの削減に努力していただき
本物食品として北の輝きを放つ存在になってほしい!
 
太陽の街と言われる宮崎やひまわりが市の花となっている日向市
などでも是非ともチャレンジしてほしい素材である