ふく菜(宮崎市)
ふく菜の名前は前からうわさで知っていた
場所はビルの中2F
ランプ亭のお店から2件隣と言った方がわかりやすいか
扉を開けると居心地の良さそうなカウンター席と
小上がりが2つほどのお店
宮崎では京会席の名店だった幸作の女将民さんに
誘われてこの店にお邪魔した
もうお店をやめて20年になるという
民さんも元気そうで何よりだ
ご主人の福永さんは京都の祇園丸山で修行して
お父さんのふく菜のあとを継いで2年
さて今日の料理は民さんお勧めのお任せで
まずはばくらい(ほやの塩辛)と青菜のお浸し
お酒は千代むすびのよなき
千代むすびは鳥取・境港の蔵
境港と言えばゲゲゲの鬼太郎の里、その夜鳴き婆からつけられた名前
力強い酒だ
次は刺身
〆鯖がおいしい
はも素麺になめこやあおさが上に載って
工夫された味わい
ここからは新潟・村上の〆張鶴の純米吟醸を
飲み飽きない良い酒だ
鱧のお椀
出汁が上品で豊かな味わいだ
焼き魚、味噌付けにしてあり香ばしさに酒が進む
ツマミセットには
四国の愛媛西条の石槌
小さい蔵だが手造りで素朴な味わいのお酒だ
はも子のにこごり
最後は白身の魚の餡かけ
食べるととてもさっぱりしていてさらっと食べてしまった
酒飲みの心を知り尽くす料理の数々
京都の洗練された和食の技術と宮崎の旬の食材を
融合させたレベルの高い味わいだ
特に出汁の上品さが出色だ
これからの福永さんの進歩がますます楽しみなお店だ
お酒の選択がもう少し広がるとまだ楽しめるのだが・・・・・・・・
出汁度 ★★★★
ふく菜
宮崎市中央通8-16
0985-20-6009