伊東マンショの肖像展
日伊国交樹立150周年を記念して
宮崎県立美術館で伊東マンショの肖像展が10月16日まで開催されている
天正遣欧使節団は1582年
九州のキリシタン大名(大友宗麟、大村純忠、有馬晴信)
の名代としてローマに派遣された
西都出身の伊東マンショは大友宗麟の名代で
天正遣欧使節団の代表でもあった
1582年2月20日に長崎港を出発し
2年半の歳月をかけて1584年8月10日に
ポルトガルのリスボンに到着
同年11月25日にはスペインのマドリードで
スペイン国王フェリペ2世の歓待を受けた
1585年3月23日ローマ教皇に謁見する
そのときの様子を
使節団は謁見のためバチカン宮殿に向かった
その際、ローマ市民の熱狂的な歓迎を受け
宮殿の手前の橋を渡るとき、数多くの祝砲が轟いた
遠くの日本から少年たちが訪れたことに
教皇は心を打たれ、涙を流し、使節一人一人に手を差し伸べ
抱きかかえて接吻したと言われている
使節団の謙虚な振る舞いと巧みな演説、堂々とした態度は
ローマだけではなくヨーロッパ中の方々に深い感銘を与えたそうだ
そのことは
教養や礼節を持っている
思慮深い
優雅
慎み深いといった言葉で深く称賛されている
新発見の肖像画は是非展示会で
しっかり見ていただければと思う
わずか12~13歳の日本の少年たちが
ローマをはじめこれほどまでに
歓待されたことは歴史的にもないだろう
ヨーロッパに日本という国の認知をさせ
教皇や国王に臆することなく
少年ながら日本人としての凛とした態度をつらぬいた
少年使節団の偉大な足跡を
この展示会をもとにたくさんの人に知っていただきたい!
入場は無料なのでぜひ足を運んでいただければ幸いだ