感動、癒し、喜び,  

国宝 青井阿蘇神社(人吉市)

人吉は鎌倉時代から明治時代までの約700年もの間
相良一族という一つの士族が治めた
日本でも唯一の地域である
それだけに独自の文化を形成してきた地域であるともいえよう
 
その人吉市のシンボルともいえる神社がある
名前は青井阿蘇神社
806年に創建され
現在の建物は1610年から18年にかけて相良氏によって造営された
地元の人々からは親しみを込めて青井さんと呼ばれている
 
2008年に青井阿蘇神社は国宝に指定された
茅葺としては全国唯一の国宝であり
建造物としては日本最南端の国宝である
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茅葺の桃山様式の楼門は圧倒的な存在感がある
楼門の脇にはおがたまの木
一円玉の図案でもおなじみの木である
茅葺の拝殿も凛として美しい
 
司馬遼太郎は1972年3月に肥薩を旅し人吉に立ち寄り
桃山風の楼門があることに驚き絶賛している
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街道を行くの本の中で
 
人吉の町で驚いたのは青井神社の楼門だった
この神社に壮麗な殿舎を与えたのは豊臣期の相良氏である
この楼門を仰いで感動させられるのは
豊臣期という統一時代には、
あるいは僻地というものが存在しなかったのではないかということである
「青井大明神」という額を高く掲げたこの楼門は
京都あたりに残っている桃山風の建造物よりも
さらに桃山ぶりのエッセンスを感じさせる華やぎと豪放さを持っているのである
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人吉市に行かれたら
聖地として人々に親しまれていた
茅葺の神社をご覧いただきたい