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武士道精神か勝利か?

日本代表サッカーチームがワールドカップで

決勝リーグにかろうじて勝ち上がった。

悲願の16強入りを決めた。

最初のコロンビア戦は勝利し

世界からは大いなる番狂わせと言われ

日本のサッカーを再び世界にアピールした。

 

セネガル戦では2度のビハインドを追いつき

見事なオフサンドトラップ戦略も含め

世界に知能的で粘り強い日本のサッカーを印象付けた。

 

そしてポーランド戦

01のビハインドで

終盤の10

負けている試合で日本は攻めることをせず

自軍でのパス回しに徹し

会場では多くのブーイングを浴びた

結果これが功を奏して決勝リーグに勝ち上がった

 

特に終盤の10分間

何とも情けなく、寂しい勝利の仕方だった

時間稼ぎの自軍でのパス回しは見る者にとってはつらい場面だった

ただ勝ちに徹する戦い方

武士道精神のかけらもない

そんな風に思えたポーランド戦だった。

 

日本代表のサッカーチームはサムライブルーと呼ばれている

サムライとは正々堂々の精神と相手を敬う

サムライの心構えを現しているのだと思う。

新渡戸稲造が書いた「武士道」は世界で広く読まれ

日本のサムライの精神を広く深く紹介した本でもある

本の中では

仁、義、礼、智、信、忠、誠、を大切にし

自ら卑劣な行動を慎み、品位と名誉を重んじた行動を心掛け

相手を尊重する

特にその中の「義」はフェアプレイを意味し

勝負に勝っても不正行為で勝ち得た勝利は称賛しない

 

このポーランド戦の終盤の日本の作戦は

世界のサッカーファンからバッシングを受けたばかりか

日本人の持っていた武士道精神まで無くなったのかと言われるのではないか

 

世界各国のマスコミの痛烈なメッセージがそれを見事に表している

BBCは笑劇と茶番

ドイツは決勝リーグでぼこぼこにされればいい!

各国のマスコミも恥、ナンセンスと手厳しい

当然のことだと思う

 

勝利よりもスポーツは大切なものがあるように思う

見ていた日本の子供たちは何を感じただろうか?

私にとってポーランド戦は武士道精神のかけらもない

寂しくつらい

残念な試合だった。