地域活性,  経済

日本の大学「知」の地盤沈下

日本経済新聞社は

学術出版の世界大手エルゼビア(オランダ)

自然科学研究機構の小泉特任教授と協力し

世界21か国の大学の大学革新力創出指数を算出した

64日の日経記事)

 

これを見る限り、日本の大学の地盤沈下がどんどん進んでいる

論文の生産性(20122016)を見ると

 

1、 南洋理工大学 (シンガポール)

2、 香港城市大学 (中国)

3、 オールボー大学 (デンマーク)

4、 カルフォルニア大学サンタバーバラ校 (アメリカ)

5、 デルフト工科大学 (オランダ)

6、 マサチューセッツ工科大学 (アメリカ)

 

10、スタンフォード大学 (アメリカ)

34、シンガポール国立大学 (シンガポール)

・・・・・・・・・・・

73、清華大学 (中国)

94、東京大学 (日本)

98、京都大学 (日本)

 

の散々たる現状だ。

南洋理工大学 (シンガポール)は戦略分野を明確にし

高給を提示して研究者を集めているそうだ。

香港、中国はアメリカや海外に留学していた研究者が戻り

若手教授になっての活躍が大きいと言う

 

日本最高の学府と言われる東大が94位にまで落ち込んでいる

日本の大学の知力の後退は

これまで言われていたにもかかわらず

なかなか手が打てていない

留学する意欲のある学生も少なくなっている現実も

日本の将来の不安に拍車をかけている

 

AIやフィンテックの分野では

アメリカと中国の人材とは一周後れ程の差がついているのが現状だ

トヨタ自動車が自動運転で手を組んだのは

スタンフォード大学、マサチューセッツ工科大学、ミシガン大学で

日本の大学は一つもなかった。

人工知能のミシガン大学へはトヨタは今後4年間で2200万ドルの支援を行うという

 

日本の大学にとって、選択と集中はもちろんのことだが

世界で生き残るためには大学の抜本的なフレームワークをどう作り変えるか

国全体の議論が急務となる