希望(HOPE JAPAN)

東日本大震災で被災した蔵をはじめ
東日本の9蔵が参加しての共同の酒プロジェクトが
新商品を発売した
発売したのは 希望 HOPE JAPAN 
中身はすべて純米大吟醸である
 
デザインでコレボレーションしたのが高田賢三氏
ラベルは彼のデザインによるもの
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それだけではない
1919年創業の宮内庁御用達の漆器専門店 山田平安堂
が漆の杯でコレボレーション
杯の文字も高田賢三氏で杯の中央に希望と言う字が
燦然と輝いている
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漆と言う字は分解すると水が滴る木と言う意味
漆という自然の塗料を通じ
日本酒を飲むことで日本の伝統と文化を感じていただき
被災された皆さんへの大いなる希望のメッセージになれば
とても良いことだと思う
 
このプロジェクトに参加された蔵を紹介しよう
 
 燦然と輝け NIPPON
美酒が繋ぐ 人 絆 希望
 
天の戸    秋田県   浅舞酒造   
飛良泉    秋田県   飛良泉本舗  
郷乃誉    茨城県   須藤本家
あさ開    岩手県     あさ開 
南部美人  岩手県  南部美人
人気一    福島県   人気酒造
浦霞     宮城県   佐浦
一ノ蔵    宮城県   一ノ蔵
東光     山形県    小嶋総本店
 
被災された佐浦社長の話では
3月11日の震災で土蔵の仕込み蔵の外壁が崩落
3万本ものお酒が破損被災した
修理を重ねながらやっと9月15日に仕込みタンクの入れ替えが終了し
酒仕込みを開始することができたと言う
震災で失ったものは少なくないが
それ以上に大きな『絆』を感じていらっしゃると言う
日本に笑顔を醸し出すためにもさらに頑張って行きたいと・・・・・・
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ギフトパッケージは6000円
このお酒を飲めば一部はその蔵の県に寄付されると言う
ぜひ各蔵のホームページでチェックしてほしい
発売は12月31日まで
 
希望のお酒を飲みながら東日本大震災の復興を祈念するのも
一日本人として良いお正月の迎え方かもしれない

麺フリーク(うどん編)

宮崎はうどん文化圏である
街のいたる所にうどん屋さんがある
宮崎うどんを評判にしたのが奥野豊吉さんが始めた
宮崎の大淀にあった三角茶屋が始まりだった
川端康成や杉村春子もひいきにしたうどん屋さんだった
このうどんが宮崎のうどんを不動の地位にしたのである
今なおその伝統を受け継ぐのがおくのうどんだ
少しやわめでするすると入る
朝の6時からお店の営業を開始
朝の5時半ごろから続々とお客が詰めかける・・・・
朝のスタートは何故か左側のドアからあくのだ
これも宮崎ならではの風物詩である
 
きょうは宮崎県内のうどん屋さん3件をご紹介しよう
 
一の茶屋
 
昔から讃岐うどんで地道にやっているうどん屋さん
確実にお客が増えてきている
お昼時だったがほぼ満員の盛況だ
宮崎から日向の国道10号線沿いには
美味しいお店が少ないので私は重宝している
讃岐の麺のしこしこ感が味わえるぶっかけと
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今日は寒いのであと一つの名物
カレーうどん(600円)を頼む
カレーを出汁で合わせた自慢のうどんだ
ぶっかけは麺の味がストレートにわかる
麺の弾力感が口中に広がる
カレーうどんはちょっぴりスパイシーながらまろやかさもある
癖になる味だ
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もちもち麺とカレー餡が良く絡む
真面目な人柄のご主人も好感が持てる
 
人柄度 ★★★☆
 
宮崎県児湯郡都農町山末
0985-25-2486
 
 
ふたみうどん研究所
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とにかく店舗デザインの斬新さがとても新鮮だ
お金はあまりかけてはいないのでが
とにかくこのデザインにはインパクトがある
さて味はどうだろう
人気NO1の野菜天ぶっかけを頼む
注文してから揚げはじめる細やかさが嬉しい
しかも素材にはこだわっている
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予想以上の大きさと驚きだ
うどんが見えないほどの野菜の量
麺は讃岐と比較すると少しヤワ目、宮崎うどんとなら少しカタメ
のど越しの良さも良い
予想以上のサプライズだ
まだ営業を始めて1年ちょっと
宮崎うどんのニューウェイブの誕生である
 
ニューウェイブ度 ★★★★
 
宮崎県都城市神之山町1793-1
10:30~15:00
(第2第4水曜日休み)
 
 
釜揚げうどん 岩見
 
宮崎の青島駅の真正面にこのうどん屋さんがある
巨人軍キャンプの宿泊地が青島であるため
多くの巨人軍選手もここを訪れた
特に松井選手なども良く訪れたところだ
ここの名物は鯖の魚鮨である
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85歳を超えたおばあちゃんが毎日手づくりで作る
お魚のイラストが描かれた皿の上に
5つが盛り合わせで出てくる
品格があるのだ
この皿も少なくなってきて通常の皿が増えたようだが
やっぱりこの皿で出されるのがおいしく感じる
おばあちゃんの真心を感じる青島ならではの鯖寿司である
いつまでも元気に鯖寿司を出してほしいと願うばかりだ
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もちろん釜揚げも名物の味である
 
愛情度  ★★★☆
 
宮崎市青島駅前
0985-65-1218
11:00~17:30
(火曜日休み)
 
 

あなたはミタか?

今年の民放のテレビドラマ史上
最大の視聴率を取った連続ドラマと言えば
日本テレビ系で放送された『家政婦のミタ』で決まりだ
放送時間は水曜日の22:00~22:54
あまりの高視聴率に最終回はスペシャル版を放送
何と12月21日午後23:00〜23:03では
瞬間最高視聴率関東地区42.8%を記録
平均でも関東地区40.0%、関西地区36.4%、名古屋地区34.6%
ととんでもない記録を打ち立てたのである
業界では今年最高の快挙であるし、一種の安堵感をもたらしたのである
そしてテレビはまだ無限の可能性があるとつぶやくのである
 
さて日本テレビのこのドラマは
テレビ朝日の2匹目のどじょうだったのも忘れてはいけない
ルーツともいえる『家政婦は見た』はテレビ朝日の土曜ワイド劇場で
1883年から2006年に放映
家政婦の石原秋子(市原悦子)が大沢家政婦紹介所の家政婦として
上流階級に派遣
その欺瞞を見分し最後に自分の見聞したことを
ありのままにぶちまけ去っていくと言うストーリー展開だ
その土台は松本清張の小説からきている
 
ただこの家政婦のミタは脚本家がもっと上手をいっていた
この脚本を書いたのは遊川和彦(ゆかわかずひこ)
1987年に脚本家デビュー
2003年 サトウキビ畑の歌で文化庁芸術祭大賞受賞
2005年 涙そうそうプロジェクト 広島昭和20年8月6日で日本民放連最優秀作品賞受賞
2006年 女王の教室で第24回向田邦子賞受賞
特に女王の教室で受けた世論の凄さを乗り越えてきたからこその
脚本だった
彼は今の時代の空気をしっかり読み取っていた
主演に松嶋菜々子
過去に傷があるロボット的家政婦の役を当てはめた
過激な発言と淡々と実行する行動と能力
東北大震災の時代の空気も考え
過去の事件で生き残った者が死者に罪悪感を感じると言う
サバイバーズギルトをもしっかり視聴者に感じさせた
 
淡々と『承知しました』
『それは業務命令ですか』という言葉は子供たちにまで流行語になった
そして彼女の一種異様な姿は家族の形見に守られていたのである
 

脚本家の遊川和彦は最初

主演の松嶋菜々子にどこまでできるかなという上から目線だったと言う
色んな無理難題を押し付けたりもした
結局最後は彼女にねじふせられましたと最高の褒め言葉
その訳が分かった
松嶋菜々子は実はこのテレビ朝日の家政婦は見たシリーズの大ファンだったのだと言う
 
最後の最終回で松嶋菜々子が見せた微妙な笑顔
この瞬間が最大の視聴率になったのである
まさしく現代が抱える大きなひずみ、そして深みと重みを感じさせる
物語へと進化した
 
放送した日本テレビの万歳に対抗して
元祖テレビ朝日も負けてはいない
1月2日午前6時から5時間にわたって再放送を決定した
どちらのミタも見ごろである
再度テレビのコンテンツの大きな可能性をも与えてくれた
今回のドラマの意味も業界にとってはとてつもなく大きい
 

飫肥の食べ歩き・街歩きマップ

日南飫肥に遊びに行かれたら
ぜひ食べ歩き・街歩きマップ600円を買って
マップ片手に飫肥の街並みを満喫してほしい
 
さてこの食べ歩きマップは2009年4月にスタートした
日南商工会議所の落合専務などが中心となって
飫肥に来ている観光客の滞留時間と消費を増やし
街の活性化を図りたいと始めたもの
チケットを買うと5件のお店が廻って楽しめる
食べ物、飲み物、お菓子、記念品など・・・・・
現在参加店舗も順調に増え39店舗になってきている
当初は土曜、日曜だけだったがあまりの人気に
毎日開催している
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さて今日は日南市観光協会の斉藤竜馬次長の案内で
東京から2人のゲストが・・・・
アースライド本部の坂口氏と柴田恵美ちゃん
恵美ちゃんは日体大のトライアスロン部出身でキャピキャピのアスリート
 
早速食べ歩きに出発
まずは飫肥天本舗
黒砂糖を使った天麩羅がちょっぴり甘くておいしい
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次の堺鮨ではいなり寿司
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さて人気NO1のトムラスーパーの羽身のとむら焼き
奥の惣菜コーナーで羽身のから揚げを取り、レジでチケットを渡すシステム
思わず面白いと2人から大絶賛
でかい、うまい、面白いと3拍子揃った意外性の食べ物でした

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お腹もそろそろ満腹状態
それではデザートに挑戦
飫肥の卵焼きは不思議な食感でデザートみたいな味
サプライズの味でした

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最後はガイドさんお勧めの吉田寝具店
ここは手づくりの小物入れが・・・
多彩な種類に2人も感激
ご主人に恵美ちゃんと写真を一緒にと言ったら
野獣と怪獣で・・・・とご主人が言われみんなで爆笑!!
もちろん美女と怪獣の間違いでした
一瞬怪獣になった恵美ちゃんも苦笑いでした

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体験すると食べ歩きの楽しさの実感がわかる
飫肥の街並みと人の温かさがとても楽しい街歩きでした
来年3月18日はアースライドすべての参加者が食べ歩きに参加します
参加者の反応が今から楽しみでもある
楽しい食べ歩き・街歩きがますます盛んになり
ますます飫肥の街の活性化が図れることをことを祈念いたします
日南市観光協会の斉藤次長
ご案内本当に有難うございました
 

不失花(風姿花伝)

私は不失花(うせざるはな)という言葉が好きだ
この言葉は自分の心の中にいつも持っているキーワードでもある
人生や仕事などすべての道に通じる言葉だと思っている
 
この言葉は風姿花伝書の中にでてくるのだが
風姿花伝書とは室町時代に
日本の能楽を確立したと言われる観阿弥、世阿弥
父である観阿弥の教えを世阿弥が38歳の時(1400年頃)に書き残した
能楽の理論書でもあり聖典でもあるといわれる
 
時分の花
若いときは勢いや若さなどそれだけで花になることもできる
しかしそれは時分の花でしかないと世阿弥は説く
それを勘違いしてはならない
若さや勢いがなくなると花は消えてしまう
つまり一時の花でしかない
 
自分の花(まことの花)
少年の愛らしさが消え、青年の若さが消え
壮年の体力が衰えていく
30台で時分の花は消えていく
何かを失いながら人は人生を歩んでいく
何かを失うことは何か新しいものを作る挑戦でもある
時分の花が亡くなった時から
本当の自分の花(まことの花)を咲かせていく
それが 不失花 だと
 
そしてその実現のためには日々精進して稽古をすることだ
花は心、技は種
芸の奥技を求める心がけそのものが
花を咲かせる種である
と世阿弥は説いている
 
どんな年になっても
老いてもその老木に花が咲く
その道を求め精進した者だけが手に入れられる
内から自然と輝く美しさやオーラ
それが理想の姿であり
まことの花であり不失花だと・・・・・
 
いくつになっても自分の「花」は持っていたいもの
日々精進と努力の大切さ
そして想いと情熱・・・・・・・
おだやかに自分なりの不失花を目指していきたいと思う
 
『 不失花 』は私の心にずーっと刻んでおきたい言葉の一つでもある

「2011日本の酒と食の文化を守る会」30周年忘年会

日本の酒と食の文化を守る会の30周年記念の忘年会が
12月11日目黒 雅叙園・鷲ノ間で開催された
参加蔵元 30蔵 出席者200名の大忘年会だ
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会長の村田淳一氏は大吟醸を楽しむ会の世話人を
初回から快く引き受けてくださりそれ以来の御縁をいただいている
村田会長は宮崎の観光大使にもなられ
口蹄疫の時もこんな時だからこそ絶対やるべきだと
全国から蔵元を集めていただいた恩人でもある
 
さて今回は3部構成
まず第1部は囃子のあれこれを鳳楽師匠が解説
特に昭和3名人の出囃子などの話は興味深かった
圓生は音楽にも造詣が深いので出囃子のタイミングに
自分の登場をうまく合わせ座るタイミングできっちり出囃子が終わると言う
凄さだったともいう
三味線と太鼓で表現する落語の深さをあらためて感じてしまった
 
2部は恒例だが三遊亭鳳楽師匠の古典落語の鑑賞会
今年は出席者のアンケートの要望により
演目は芝浜で決定
芝浜は人情話ではもっとも有名な演目
しかも日本酒が絡む話だからなおさら盛り上がる
夫婦の愛情、特に夫を案じて女房が見せる暖かさが微笑ましい
杯を前に 「よそう!また夢になるといけねえ」という
最後のセリフにはぐっと来てしまう
圓楽、談志の一八番と言われているが鳳楽師匠の芝浜も名人芸であった
 
いよいよ3部の忘年会
まずは蔵元が一分間スピーチで面白いうことをしゃべる
印象的なスピーチは獺祭の桜井社長
12月23日はイブイブの日として磨き二割三分だけを飲む
しかもドレスコードで・・・
ある獺祭の飲み会に誘われた
ドレスコードはださい恰好でと言うものだった
全員の紹介が終わり
村田会長の挨拶
日本の酒と食の文化を守る会のメンバー紹介
そしてローソンの新浪社長の乾杯で酒宴が始まった
料理もなかなかの美味

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見よ!この盛り上がり
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出席者の楽しい面々を少し紹介しよう

舛田酒造の舛田隆一郎社長と元オレンジページ編集長の山元洋子さん

 
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白扇酒造の加藤社長と小学館の東取締役

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水芭蕉の永井専務と総務省の景山さん

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新浪社長と日本国際放送の高島社長、月ノ桂の増田社長、浦霞の佐浦社長
宮崎の世話人の吉田孝平さん、そして私
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みんなの笑顔からまた明日の元気が生まれる

日本酒には絆と言う大きな力があると言われたのは佐浦社長だが
日本の酒と食の文化を守るためにも村田会長にはまだまだ頑張っていただきたい
30周年の忘年会、本当にお疲れ様でした、そして有り難うございました
 

 
 

カーブドッチの夢

一人の男が理想の夢を形にしたワイナリーがある
それは新潟にあるカーブドッチだ
 
作ったのは落希一郎氏 
1948年鹿児島県生まれの64歳である
彼は東京外国語大入学後学生運動に明け暮れ大学を中退
ワイナリー経営に関心があった北海道の叔父に勧められ1968年ドイツに渡る
西ドイツの国立ワイン学校でワイン作りを学ぶ
 
1976年卒業後、帰国して日本のワイン造りに愕然とする
何と海外から輸入したワインを国内で瓶詰して国産と売っているワイナリーもあったほど
 
何とかして日本が育てたブドウで国産のワインを造りたい
そんな夢が自分自身の中に猛然と湧いてくる
北海道、長野とワイナリーを渡り歩きながらワイナリーの理想郷を求めていく
新潟の角田浜
ここはボルドーと似た地理的条件だった
海に近い砂地が多い地帯だ
彼はやっと見つけた理想郷、新潟でワインづくりを決意する
落はその時44歳
しかし手持ち資金は200万
銀行はどこに行っても資金を貸してくれない
 
四面楚歌の中で考えたのが逆転の発想だ
銀行が資金を貸してくれないのであれば全国の消費者から賛同を集めることができないか
ワインは2年間は生産ができない
その2年間を消費者がサポートしてもらえれば・・・・
これがヴィノクラブの本音だった
 
ブドウの苗木のオーナー制度
一口一万円
10年間一本づつワインを送り続けます
これが徐々に口コミで広がり大きな輪になっていく
会員にはその年のワインが1本ずつ送られてくる楽しみが
ワイナリーとの絆にもなる
これが結果的に大きな成功を生み出していく
毎日振り込まれる予想外の金額に落たちは
責任感で身の引き締まる思いだったと
「絶対に成功させなければならない」
 
苦しみの中から生まれたヴィノクラブこそ
なコミュニティが農業を支えるCSAの日本で一番大きな形だと考える
 
現在ヴィノクラブは約1万人
そしてカーブドッチは年間30万人の集客する大人気のワイナリーとなった
宿泊施設もオープンさせ順調に拡大を続けている
 
カーブド落を短縮するとカーブドッチだ
落さんはワインは農業そのものだと言う
一本のブドウの苗木を心を込めて育て
それがやがて味わい深いワインになる
ワインは移動することで味が落ちていく
その土地で消費されることが一番ワインにとっても幸せなことであり
味も香りも一番良いのだ
まさにワインも地産地消が一番だと言うことである
 
落さんの周りには個性的なワイナリーを目指す方々が集まりつつある
その人たちの技術指導を熱心に行っている
ワイナリーの周りに個性的なワイナリーが集積していく
それがクラスターとなり
カリフォルニアのナパみたいになればとても楽しいことだと・・・・
1人の男のワインの夢が地域をどんどん活性化させている
地域の活性化に最も大事なのはこだわりと信念とアイデア
そして最後にはやはり人の情熱である

大古酒オールスター

中華料理で大古酒を楽しむ会
宮崎の神亀のマネージャーともいえる松下さんの
しゅみの会の忘年会に誘われ、楽しみにやってきた
 
場所はホテルオーシャン45の1F 藍海 である
中華料理としては今や名実ともに宮崎の筆頭ともいえる実力のところである
 
テーブルにずらり並んだ大古酒の数々
壮観である
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1973年 丸山酒造 時空を超えて
神亀大古酒シリーズ昭和54,56,57,58,59年
1986年 諏訪泉 純米古酒
1986年 ひこ孫 大吟醸古酒
1994年 諏訪泉 純吟古酒
1995年 ひこ孫
1997年 諏訪泉
1998年 秋鹿 純米吟醸
昭和59年から61年をブレンド 時の流れ 神亀酒造
どれも飲めない貴重品の数々
まさに大古酒オールスターの共演だ
こんな古酒がすべて飲めること自体が圧倒的でもある
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まずは時空を超えてで乾杯
このお酒を少し紹介しよう
埼玉県深谷市にある明治6年創業の蔵
この地の星空の綺麗さから織星という銘柄を平成13年から
限定で発売している
この酒は限定150本で1973年醸造されたもの
瓶貯蔵、原酒、吟醸、美山錦55%
まさに時空を超えて38年の時を経て味わうことになる
驚くほどまろやかが際立つ
ひね香が全く感じられない
感心している間に料理が登場

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まずは名物になった感がある豚バラのチャーシュー
サクサク感が何とも言えない
これには諏訪泉の1986年古酒
お酒の色の深みが何ともいえない琥珀色だ
 
プリプリの餃子
もっちりした食感がたまらない
秋鹿の1998年の古酒がぷりぷり感と合う
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ワタリガニと春雨の煮物
ピリ辛の私好みの味
春雨が蟹のエキスをたっぷり吸って旨い
これは古酒とぴったり
お燗した神亀57年がとても合う・・・・贅沢だ

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アワビと青菜の炒め物
これは燗の神亀59年
アワビの食感と味の爽やかさが59年にはグッドだ
 
中華料理には紹興酒が定番だが
紹興酒は少し味にきつさとえぐみがあるものが多い
日本酒の古酒はえぐみが全く感じられず良く熟成されており
まろやかで中華と悠然一体となってのどを流れていく
今日は改めて日本酒の古酒のレベルの高さに感動
蔵元のこだわりがしっかり感じられるまさしく逸品の品々である

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最後のマンゴープリン
デザートには 神亀 時の流れ とマリアージュ
何と『さわまろ』と言える新しい味の発見だ!
 
しかしお腹はもうギブアップ・・・・・・
古酒持参の松下さん、料理長の遠田さん 有難うございました
おかげで大古酒と中華を堪能しました
今日は一キロぐらい太ったかな??
あらためて御馳走様でした
 
マリアージュ度 ★★★★
藍海
宮崎市山崎町浜山ホテルオーシャン45
0985-21-1518
 
 

魔法の鍋(バーミキュラ)

たかが40名足らずの中小企業が
世界一の製品づくりをめざした
そして発売当初からバックオーダーを抱えて快進撃中だ
現在でも日本国内で10か月待ちの状態が続いている
世界一愛される製品づくりは現実のものとなりつつある
 
会社は愛知ドピー
1936年創業の老舗鋳造メーカーである
船舶や建設資材の下請け会社だ
好景気の時は良いが下請けの仕事は不況になれば
半分ではなくゼロになる
そのためには自社製品を開発しなくてはという漠然としたものはあった
それも世界一の製品を・・・・・
と土方専務は話す
きっかけは友人の結婚式の引き出物だった
ル・クルーゼを貰った専務は最初鍋なんてと思ったいたが
使ってみると料理の美味しさを実感
それからリサーチを開始した
料理がおいしくなるこの鍋も世界一の評価はついていない
ステンレス製のビタクラフトなどの評価のほうが高い
しかし料理の美味しさを実感するのはル・クルーゼのほうだと感じられた
もし鋳物でホーロー鍋を作りさらに無水料理を可能にすれば
世界一の鍋になるのではないかと考えた
兄の土方社長は
工場で鍋を作って売れるのかと考えたが
ビジョンの面白さもあり3年前に開発がスタートさせた
 
次々と押し寄せるハードル
鋳物でカラーホーローの鍋の難しさ
鋳物の変態点は720度
ホーローは800度
そのためホーローをそのまま焼きつけることはできない
大学や研究室に話に行くが難しい、できないとの返事で
結局自分たちでやるしかなかった
この技術を自分たちのものにしたのは一年以上もあとのことだった
さて次のハードルはまだ難問だった
無水料理をやろうとすれば密封性を高めることが必要
鍋の縁を削り磨く手仕事の仕事
まさに日本の職人の魂が込められた作業だ
これも試行錯誤の繰り返し
結果1000分の1ミリという精度の気密性が実現した
しかも直火、IH,ハロゲン可、オーブン可という全方位型の鍋になった
 
すべてに手が届くような細やかな配慮
鍋底はリブ形状
焦げ付かず、対流加熱と遠赤外線効果で内部か熱を伝える事が可能となった
蓋の突起
中の水蒸気循環を良くする効果
取っ手
手がするっと入る丸みを帯びた形
裏返しにしても安定感がある
まさに料理人のツボを押さえた心憎い気配りである
 
さてここからがまた面白い
中小企業だから販促費はほとんどない
プロモーションも知恵と工夫で最小予算で最大効率の事を考えた
2009年11月末
東京で行われたファーマーズマーケットに出店
バーミキュラによる温野菜の試食とカレーの販売を実施
2009年11月3日東京恵比寿
フードコーディネーターを招いてブロガーを対象に料理会を実施した
しかも鍋はプレゼント
これが当たった
ブロガーは自分の料理をネットに公開
実感したバーミキュラの良さはどんどんネットで拡大していった
発売は2010年2月17日だったが発売前から注文が殺到
ピーク時には1年以上のバックオーダーを抱えると言う凄い状態になったのである
私が感動するのは
自分の会社の商品を愛して信じているからこその新製品である
日本の職人魂で全く違う分野で新商品を生み出したこと
40名の会社でも世界1の商品を創り出せること
新商品に対する惜しみない愛情と使い手に対する細やかさ
お金ではなく効率的なプロモーションでヒットは可能だということだ
 
地方の愛知ドピーが成し遂げつつある世界一の鍋の事業は
ただ料理人や主婦を感動させるだけではなく
大きな日本の活性化の模範となっていると確信する
これに続く日本の中小企業がたくさん出てくることを祈念したい
 
 
 

系列を超えてメディアの業務提携

新聞と放送が系列を超えて業務提携すると言う
歴史的なことが起こった
このことは将来に向けて、新聞、放送を含めて既存メディアの大いなる危機感の表れでもある
 
12月2日日本経済新聞によると
日本経済新聞社とTBSホールディングスは
各種メディアが融合していく新メディア市場
そして経済、社会のグローバル化が進む中でのアジアの市場に
照準をあてたコンテンツの開発、提供などで業務提携を発表した
日経、TBSが中核企業としてコンテンツの制作から営業までを担い
テレビ東京ホールディングスと毎日新聞がメディアパートナーとして
コンテンツの開発、制作に加わる
 
2大新聞と2大テレビメディアの大同団結である
今までの新聞、テレビの歴史において初めての画期的なことでもあるが
逆に今からは、既存メディアのままでは生き残れないと言うメッセージとも
受け取ることができる
 
それほど新メディアのスピードは速く
変化も秒進日歩の凄さ
私でもまったく追いつけていけていないのが現状だ
 
業務提携の大きなポイントは2つである
 
一つはスマートフォン市場でのコンテンツ開発、提供
これには大きな助っ人企業が参画する
NTTドコモだ
企画・開拓、マーケティング企画・推進などで協力を行い
2012年春から夏にかけてのサービスを目指す
 
二つ目はアジア向け映像と情報の発信
日本企業の技術力、日本の文化、流行などを題材にした
外国語映像を制作
アジア圏のテレビ局で放送するほかインターネット配信する
今年度中のスタートを予定
これには三井物産が企画、マーケティング、事業推進で協力する
またTBSは独自にシンガポールの総合メディア企業とも連携しドラマ制作なども行うことを6日発表した
 
さて役者はそろった
メディアの命運をかけ、モバイルとアジア戦略に舵を切る
スマートフォンという新市場でどうやって勝ち組になるのか
そしてアジアの世紀と言われる21世紀でどうやってアジア地域に
コンテンツを開拓して営業していくのか
この2つの大きな難問をどうやって取り組んでいくのか
大変興味深い
日本の新聞とテレビメディアの新たなるチャレンジに期待したい!