IWCで世界を制した南部美人(久慈浩介)

南部美人の蔵は岩手県、二戸市にある。

南部美人の久慈浩介氏は、東京農大卒業後

蔵に帰ってきた。

東日本大震災の後、全国で自粛ムードが高まり

日本酒も沈滞ムードだった

その時に、久慈浩介氏の発したyoutubeでの

全国の皆さん、東北を応援するために、東北のお酒を飲んでください

とのメッセージが報道ステーションで放送された

この効果は絶大だった

瞬く間に東北のお酒を飲んで東北を元気づけようという

ムーブメントが広がったのである。

その天性の明るいキャラクターは

2016年に公開された映画カンパイの主役の一人としても抜擢され

世界にお酒のムーブメントを拡げていった

さて今日は久慈氏の講演だ

二戸市は漆の産地だそうだ

国内の7割のシェアを誇っており

金閣寺や日光東照宮などは全て二戸市の漆なのだという

ただ日本の漆は2.3%が国産、後の97,7%が中国産だという

二戸市は漆をまちづくりに生かそうと

漆はじめ事業を行っている

赤ちゃんが生まれたら3年間、漆の椀を貸し出すというものらしい

面白い試みだ

さて酒米の話が面白かった

吟ぎんがとぎんおとめ

どちらも岩手県の酒米だが、吟ぎんがとぎんおとめが

同率で首位となり

岩手県は南部で栽培される吟ぎんがと

北部二戸市で栽培される稲作環境の悪さなどから吟ぎんがが酒米として認可された

ここで待ったをかけたのが南部美人の久慈さんたちだった

知事に再要請した

知事はあと一年再トライを了解した

結果平成11年にぎんおとめが認可された

吟ぎんがは吟醸に、ぎんおとめは純米に向いているという

久慈氏の奥さんは東京農大の同じ研究室

研究室の教授はもちろん小泉武夫教授だった

お台場でプロポーズした際

絶対世界一の酒を造ると誓った

二戸市の酒米を使った酒プロジェクトがスタートした

2016年南部美人の純米酒がIWCトロフィーをとり

7月に開催されたIWCでチャンピオンサケを受賞した

時はまさしくカンパイを公開した時と同じだった

奥さんに約束を実現できて裏しかった

しかしその言葉を奥さんは覚えていないという

南部美人の蔵元でありながら

東京農大の客員教授も兼任されている

今後のワールドワイドな活躍を祈念したい!

万作(宮崎市)

私のサラリーマン時代から独立しても

喜びも悲しみもここのお店のカウンターで味わった。

それだけに思いが深い店でもある

場所は橘通西2丁目のバス停の裏の路地を入ってすぐ

店構えが渋い

カウンターに座り

店を初めた当初からあるという佐渡の金鶴の燗をもらう

お店を始めたころは日本酒が多かったそうだ

それから焼酎になっていった

昔は焼酎は八重桜だけだったそうだ

今では焼酎は6種類ほど置いてある

肴は湯豆腐

カツオを上からかけて出てくる

次はここの名物、豚タンの串

金串にしているのは熱の通りが良いからだと・・・

南九州産の新鮮な豚だから匂いもなく旨みも凝縮している

ときどき無性にここの串を食べたくなるのは

私だけではないだろう。

聞くと30年ほど前

今のご主人の田村さんが始めたのだという

焼きナスも炭火で焼き上げるだけに

ふっくらとおいしい

旨煮も人気だ

じゃがいも、人参、こんにゃく、ゴボウに鶏肉、蒲鉾を入れ

甘がらくたき上げる

これも少し甘いが癖になる味だ

私の人生と共にあるお店と言ってよい

4代目も元気に継いでいるのでまだまだ楽しめるお店だ

いぶし銀度   ★★★☆+

万作

宮崎市橘通西2丁目2-5-19

0985-24-2823

17:00‾22:30

(日祭日休み)

広告主(黒田博樹)

今年は絶対日本一だと確信していた

広島カープファンにとって

日本シリーズ11月3日のあっけない幕切れは

とても寂しく、気分も沈んだものになっていた。

 

しかし広島カープファンにとっても

引退を決意していた新井貴浩氏にとっても

意外なサプライズが11月5日に待っていた

 

中国新聞 11月5日の朝刊に

カープレッドの一面広告

そこには新井貴浩氏のイラストと

「結局、新井は凄かった」のキャッチコピー

何と一番下には広告主 黒田博樹のサインが・・・・・

想像もできないサプライズが一番人々を感動させる

沈んでいた広島カープファンに元気を与え

何よりも新井選手にとって途方もない人生最大のプレゼントとなった

 

2人のリーダーシップで築きあげてきた新生広島カープ

盟友 新井貴浩氏と黒田博樹氏との

ゆるぎない信頼関係と男同士の友情を感じるとともに

カープ愛を実感する全面広告だった

個人的には2018年の新聞広告大賞をあげたい!

永澤仁(クリエイティブディレクター)

広告業界の鬼才と言われる永澤仁氏の講演会が

宮崎県工業技術センターの主催

宮崎グラフィックデザイナーズクラブの共催で

11月3日県電ホールで開催された。

国内外で100以上の受賞歴

 

永澤氏は泉谷しげる氏のような風貌

最初からとりとめのない話が面白い

意味のある話をしたいと思うと

意味のある内容は数珠つなぎになり

数珠がグシャグシャに固まって

一見支離滅裂で意味のない話に見えがちだけど

浮き上がる何か一言でも刺さってもらえれば良い

意味のある話は一筋縄ではいけない

幸せが一筋縄ではいかないのと一緒です

現在セブンイレブンのコミュニケーションディレクター

の仕事に専念されているそうだ

最初のセブンイレブンのプレゼンの話が面白かった

代理店から依頼があり

時間が迫る中で持って行ったのは一枚のメモ用紙

そこには詩を書いていた

ただ、その時代理店は泥舟をつかまされたと嘆いたという

4社プレテの最後

永澤氏はプレゼンで「近くて便利」を再定義した。

近い、それは物理的な距離ではない

人の心に近い、あるいは人の心に寄り添う

それが近いという言葉だ

便利、それの本質は

美味しさであり、品質である

このようなプレゼンを行い、聞いていた井坂社長が涙を流したという

きっとぼんやりしかわかっているけど形が見えなかった正解を

僕が提案できたからだと思う。

 

個人的には志を持った人々が

互いに切磋琢磨するような場を作りたいと思い

志塾を2009年に立ち上げ「ジブン電通化計画」なども開催されている

これからは個人でも会社でも組織でも

周りに頼るのではなく、自分の価値や強みを、自分なりに構築していかないと

やっていけない時代だと思う

軸となるものが太く正しいかどうかが重要であり

その軸以外は変化し続けていく

 

永澤氏の言葉には現在を読み解くカギが秘められていた!

しかしそのカギを見つけるには容易ではない。

出口治明(立命館アジア太平洋大学学長)

宮崎大学夕学講座が10月31日に開催された.

この講座は慶応丸の内キャンパスとネットで結びライブ中継されるもの

九州では宮崎大学だけだという

前から話を聞きたかったAPUの出口学長

世界全体を見据え、歴史観も含め、大局観で物事を分析し

日本の今と未来への処方箋をわかりやすく教えていただいた

 

まずは日本の国際競争力

平成は日本が駄目になった30年だった

1991年日本の国際競争力は第一位

1989年には世界のGDPの10%が日本だった

世界のトップ企業ベスト10の7割は日本

ところが2017年国際競争力は第26位と低迷

しかもGDPは世界の4%に下落した

そして世界のトップ企業の10位には日本の企業は入っていない

トップ5がGAFAとマイクロソフト

トヨタでも35位

なぜこうなったのか?

出口氏は指摘する

日本では新しい産業が生まれなかったからだ

製造業で伸びていた高度成長時代は長時間労働が当然で

働けば働くほど成果が出た

めし・風呂・寝るの時代だった

日本は30年で製造業からサービス業中心の国になった

サービス業が74%の国だ

しかし職場の労働時間は変わっていないのに

生産性は落ちているのだ

2つの視点が大事だという

1つはタテヨコ志向

歴史のタテと地理的なヨコで見る

昔の人はどう見ていたのか?

世界の人はどう考えているのか?

ヨコで見ると日本だけという特別な仕組みも多い

2つ目はエピソード(記憶)ではなくエビデンス(数字)で見ることだ

数字で見るだけで日本の働き方を変えないといけないことがわかる

「人間は自分の見たいものしか見ようとしない」と言ったのは

ジュリアスシーザーだが

人間は自分の価値観に合わせて世界を見ている

それが脳の構造だ

サービス産業全盛の時代ではアイデアや知恵が勝負

脳の集中力は2時間が限度

だから2時間単位で切って雑談やお茶をするのが効率的

時代はめし、風呂、寝るの製造業のビジネスモデルから

サービス業へ変わったのだ

私は今から 「人・本・旅」が重要だと考えている

色んな機会で人に会い、古典を読み、旅をして違った世界を見ることだ

職場の仕事は早く切り上げ趣味や自分の好きなこと、旅行などを楽しむ

画期的なイノベーションはそんなことから生まれてくる

自分の好きなことを極めることこそ

急がば回れのごとくいい仕事につながり、人生も豊かになる

グーグルの創業者は2人だがどちらも

コンピュータだけでなく哲学とか音楽とかダブルマスターの博士

マイクロソフトのトップは定時に帰る

それは彼はプロのDJだからだ

つまりオタクのほうがサービス業において画期的なアイデアを出す可能性が高い

など出口節が大変面白かった

自分ならではの世界観をお持ちで

どのような質問にもスパっと答える明解さ

日本は労働力不足だから、定年した後もどんどん働けば

人は健康になりやる気になり日本は甦るとおっしゃっていたのが印象的だ

 

本業の立命館アジア太平洋大学は

全国の私立大学で第5位と言う素晴らしい成績

現在88か国や地域から5963名の学生が在籍している

教育のミシュランとも言われる

AACSB認証の経営学部、tedQual認証の観光学の2つをもっているそうだ

この大学で学んだ学生が世界を変える など

人間味あふれる教養深い講演にとても感動した。

これからのますますのご活躍を期待したい!