発酵仮面 小泉武夫氏 宮崎に現る!
味覚人飛行物体 小泉武夫氏が3月13日宮崎にやってきた
今回の講演タイトルは
『天下無敵の干したくあん』だ!
小泉武夫氏は1943年生まれ
東京農大教授で農学博士であり
発酵にかけては世界中を飛びまわって日夜研究していると言う
不思議で面白い人だ
日本経済新聞の毎週木曜日連載中のの『食あれば楽あり』は
もう16年になるようで、この記事で小泉ワールドにはまった人も
数多いと思う
私もその一人であるが・・・・
日本人の食生活はここ40年間で大きく変化した
肉や脂の消費量が4倍になった
40年間と言う民族からいえば短い期間で食の生活を激変させた
民族は日本人ぐらいだ
ある意味、草食動物が肉食動物に一夜にして変化したようなものだ
急激な変化は体のみならず心も変えてしまう
成人病の急増、心の激昂などがいい事例だ
民族の食事は元来保守的なものでなければならず
この急激な変化が民族の長い間の食習慣により固定されてきた
心と体の安寧が突然の変化によって瓦解し始め、ついには心も体も
その状態についていけなくなったためだろうと言われている
和食の代表ともいえるのが干したくあん
干したくあんの植物繊維は生大根の3倍にもなるようだ
食べれば食べるほど腸が綺麗になり便秘を防ぐことが出来るそうだ
人間の免疫力の80%は腸で作られる
たくあんは噛まないと食べられないが噛むということが大事
赤ちゃんは飲むから始めて噛むに移行する
噛むことで特殊な唾液が出てくる
この唾液に免疫力があることがわかった
噛む事が脳を発達させる
噛むことが多い人ほど認知症になりにくいと言う結果も出ているようだ
日本の健康平均寿命の日本一は奄美大島
この人達の食べるものを調べたら6種類しか食べていない
1 根茎 (サツマイモ、大根、人参、ごぼうなど)
2 菜っ葉
3 果物
4 豆
5 魚
6 海藻
奄美大島ではサツマイモをたくさん食べる
根茎(土の中で成長するもの)が一番大事
根茎はコレステロールを低下させ、免疫力を強化させる
香りを勉強する学問に香道がある
香道では色んな香りをかいで休憩と脳を癒すのに漬物を使ったのだと言う
漬物を御香々(おこうこ)と言うのはそこから生まれているらしい
小泉ワールドの奇想天外さはそこから
質問でキャビアック(アザラシの塩辛)の話になると
話が止まらなくなり・・・・
時間終了で司会者から打ち止めの合図を
小泉武夫氏苦笑い
天下無敵の干したくあんと発酵仮面、とても愉快で有意義な
ひとときであった
是非フランスのサルコジ大統領やアグネスチャンなどとともに食の世界遺産を
成立させてほしい!!