雨風(都城市)
以前から気になっているおでん屋が都城にある
今日は仕事の帰りに都城ICで降り、店に向かう
都城合同庁舎の裏通りにこの店はある
渋い佇まい
歴史を感じさせる風情だ
店の名は雨風
扉をひくとカウンターに客が二人
ご主人に勧められてカウンターに座る
寒い日だった
焼酎は霧島の白のお湯割りを頼む
こんな日はおでんに限る
まずは大根、おやしと秋刀魚のつくね
出汁が優しい、
聞くとカツオと昆布と塩だけだと言う
醤油を使っていないそうだ
出汁が素材の味を引き出したそのものの味わいがする
ご主人は20年ほど放浪をして
お母さんがしているおでん屋を継いだ
今でもお母さんは健在でお店をサポートされている
小さいころは嫌いだったおでん屋を継ぐ決心をしたことで
自分なりのおでん屋を目指すと決心した
おでんだけではなく一品料理はのど黒や瀬戸内の鰆
など面白い食材がメニューに書きこまれてある
串カツは豚肉を100グラム使い
牛ヒレの塩焼きは120グラムとすべてがツマミとしてもダイナミックだ
さて次はここの看板メニューの軟骨
骨は固めに煮ているが肉の食感を大切にしたためだと言う
次にダイナミックな牛筋と海老芋
牛のアキレスケンをじっくり煮込んだコラーゲンたっぷりのもの
これだけでお腹いっぱいになるほどのでかさ
海老芋のほくほく感がたまらない
名古屋でとれた銀杏
宮崎地頭鶏で作ったつくねにチーズが入っている特別の一品
まさにおでんのイタリアンともいえるユニークさ
そして最後は
ミートソースが入っているロールキャベツ
これも自慢の一品らしい
和洋がおでんの出汁の中で融合している
そんな感じだ
都城でこだわりを持って独自のおでんを追求する
ご主人の姿勢と話が
店の渋さと妙に調和して面白かった
この店は好みが分かれるだろうが私は好きな店だ
独創度 ★★★☆
雨風
都城市上町5-14
0986-22-2398
17:30~23:00(月~土)
休み日祭日