感動、癒し、喜び,  

高野山(空海の聖地)

司馬遼太郎の書いた文章が今でも印象に残っている
日本の歴史に残った偉人はたくさんいるけれども
それは『日本の偉人』です
空海だけは特別ですね
彼だけが『人類の空海』です
お大師さんの思想はアメリカであれアフリカであれどこでも通用する
日本の歴史がこれまでに持った最大の巨人で
真理そのものと言ったところがある
 
その空海が40歳を過ぎてプライベートな修行の寺として高野山を造った
その和歌山県の高野山を訪ねることにした
車で山の坂道を登っていくと急に大きな門が現れてくる
これが大門
世界遺産 高野山の玄関だ
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雨に濡れた緑が綺麗だ
高野山の街のシンボルともいえるのが
金剛峰寺
品格と格式を備えている
ここが真言宗の総本山
豊臣家とたいへん深い寺としても親しまれている


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 壱の橋から奥の院までの参道が2キロぐらい続くが
参道には様々な諸国大名のお墓を見ることができる
豊臣家、徳川家、奥州の伊達家、武田信玄などなど
戦国時代に敵、味方で争った大名たちが
ここでは同じ場所に墓を設置している
 
このことだけでも空海という存在の大きさと
いかに日本全国の人たちに支持されたかと言う証になっていると感じた
それだけではない
いろんな企業の墓もたくさんあった
 
現代になお
弘法大師の元に眠れば
極楽往生できると言う信仰が深く根づいているということだろう
 
メイン通りから少し入ったところにある濱田屋で
名物胡麻豆腐を食べる
ここの水が良いから場所はこのままですと店員さん
なめらかな舌触りが喉にするりと滑っていく
豊かな風味だ
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空海は804年20代で中国に渡る
時代は平安時代、日本全国の人口は500万足らず
この時長安は100万都市
まさに世界の最先進国であった
空海は中国で途方もない世界体験をし
世界から日本を見た最初の国際人の先駆者となったのである
 
高野山の街を見て感じるのは穏やかな空気
寺と自然との豊かな調和だ
40歳を過ぎて空海が高野山に求めたもの
それは世界に通じる思考をここ高野山に据えておきたかったのかもしれない
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豊かな大自然の息吹に抱かれながら
空海を感じ、ゆったりとした時間を過ごすことができた
世界遺産 高野山は
私にとっては期待以上のヒーリングスポットとなった