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ゴールデン投手トリオ

素晴らしい日本シリーズだった
楽天の若い投手が獅子奮迅の働きを見せ
終始楽天が主導権を握ったゲーム展開だったが
第6戦は巨人が粘り強さを見せた
 
第6戦田中の先発
今日で決めてやると言う意気込みだった
予想以上にスプリットを前半多投した田中はいつもの田中ではなかった
少し勝ちたいと言う気持ちが強すぎたのか・・・・
やはり日本シリーズの独特の舞台なのだろう
 
抜けたスプリットをロペスにホームランされてから
急に投球が変わった
スプリットを投げず
ストレートで勝負を始めたのをクリーンナップに連打を浴びた
田中にしては珍しく修正ができないまま
今年初めての黒星となった
 
田中投手に黒星をつけ土俵の真ん中に押し戻した
あれが巨人の底力だ
 
いよいよ第7戦
全国の注目が集まる中
今シーズンの楽天を支えた投手トリオがフル回転した
巨人打線は沈黙のまま
6回までは美馬がしっかりと押さえ
7回~8回を則本がぴしゃりと抑え
そして9回星野監督の意気な計らいで田中がマウンドへ
仙台の盛り上がりは最高潮
田中は昨夜の屈辱を果たし11球で締めくくった
完封で楽天が巨人を破りチーム創立9年目の日本一の栄冠に輝いた
 
今回私が一番印象に残った選手は楽天の則本投手だった
日本シリーズ初戦先発で風貌と小気味よい投球は
ミニ田中を彷彿とさせる
特にスライダーの種類がいくつもあり打者は読みずらい
度胸の良さも折り紙つき
シリーズの試合を作った功績はMVPと言っても良いほどだった
 
残念ながら巨人は打てなさすぎた
巨人の主砲、阿部は気負いと責任感が空回りした
22打数2安打はそれを物語っている
自分が打たなければ負ける
そんな思いで日本シリーズに臨んだ男はプレッシャーのせいか
いつもの阿部ではなかった
 
私は巨人ファンだが
今回は楽天が日本一になって心からよかったと思う
 
東北地方が一体となった応援で選手の背中を押した
地域の復興を願った選手たち
地域のチームを応援しながら希望を見出した東北の方々
 
日本とアメリカの今年のシリーズは
どちらも地域とチームの在り方の将来を予見しているように見える