生頼範義(おおらいよしのり)展
宮崎市の宮崎アートセンターで
イラストレーションの奇跡ともいえる
生頼範義展が3月23日まで開催している
今日はアートセンターでこのイラスト展を見ることに
忙しい中、責任者の石田達也さんが案内をしていただく
この企画をやろうと思って、彼らスタッフが2年がかりで実現したと言う
生頼範義は1935年兵庫県明石市生まれ
1962年 書籍の装画や挿絵、新聞広告のカット制作などを手掛け始める
1973年 奥さんの実家である宮崎県宮崎市に転居、アトリエを構える
1980年 スターウォーズ 帝国の逆襲 国際版ポスターで世界的に注目を浴びる
2013年11月6日 宮崎県文化賞 芸術部門受賞
私もスターウォーズやゴジラのイラストを描いた人が
宮崎に住んでいるとは聞いていたが、どんな人かはほとんど知らなかった
ファンにとってはプライベートはベールに包まれた人だけに
全国から展示会の問い合わせが相次いでいると言う
宮本武蔵や日本沈没のイラストでもおなじみだが
私が感動したのはたばこのホープのイラスト
アメリカの町並で若い男性がホープを吸っているイラストだが
まさしく写真みたいな精度がある
石田さんが言うにはこのシリーズや広告などは彼にとっては息抜き
自分が考えなくて良いからだと言う
その仕事の速さは超人的だったようだ
スターウォーズや戦争シーンのイラストは資料を買いあさり
その図面から自分なりに研究をして、角度を決めて船や情景を書き上げていったと言う
図面からすべてを書き起こすことができる
まさしく人間CADのような人らしい
ジョージルーカスが生頼範義のイラストを見てこれだと思い
自ら指名して作らせたスターウォーズのポスター
想像をはるかに超えた奇跡の創造の作品展である
いつもはアトリエにこもりっきり
出てくるときはご飯を食べる時と眠る時だけの生活
奥さんでさえも何をしているのか知らないそうだ
2011年までに書き上げたイラストは数千点にも及ぶ
今回はその序章ともいえる約300点程度が展示されている
アートの財産が眠っていると言っても過言ではない
今後の研究と次の展示会が今から楽しみである