地域活性,  発酵、食育、農業,  経済

WWOOOFから生まれた絆

WWOOOF(ウーフ)と言う言葉を聞いたことはないだろうか?
世界50か国以上で活動している組織で
ここの活動の目的は
世界の農業、特に有機農業を支援し、農業の重要性を再認識するということ
参加した人は作業(力)を提供し
ホストファミリーは宿泊の場所と食事を提供すると言うシンプルなものである
 
農業の体験を通して、その国ごとの
習慣や仕組みを勉強しながら
ふれあいや交流を楽しむことができる
農業に興味を持っている人はWWOOOF(ウーフ)に参加すると
交通費だけで世界の有機農業を体験することも可能となる
 
そのWWOOOF(ウーフ)から生まれた国際交流の形をご紹介したい
きょうこさんは丸の内の会計事務所に10年間勤めていた
ある時、桜の花が散るのを見て
季節を感じることさえ忘れていた自分に愕然とした
その時にWWOOOF(ウーフ)に参加して
2009年イタリアの片田舎のホスト農家に行った
 
そこに運命的な出会いが待っていた
スペイン・バレンシア生まれのフランクもWWOOOF(ウーフ)に参加
同じ農家での生活
2人は意気投合して結婚
2010年日本に移住することにした
ヨーロッパ以外出でたことがなかったフランクは
その時の心境を運命(デスティニー)だと言った
 
過疎化した広島県世羅町で
築150年の古民家を改造
しかも耕作放棄地で荒れ果てた土地を借り
無農薬の小麦や野菜を栽培して2011年5月おへそカフェをオープンした
広島県世羅町の人たちは
何もないところで何をするのだろうかと
優しいまなざしを向けながらも疑心暗鬼だった
ehime revista2-014 
フランクさんは母国スペインの石釜を購入して
自家製小麦で作った手ずくりのパンやスペイン風ピザを
焼いたり
またスペインの石釜のキットを販売したりと
母国スペインのためにも頑張っている
olive1 
世羅町にとっては突然夫婦が移住してきて
耕作放棄地を生産性のある畑にしたり
カフェのお客さんは増えたりと
まさに中山間地域の地域活性化にはとてつもない見本となった
 
何もないと思っていた里山が
実はとんでもない資産なのかもしれない
その予感を個人的にはここ数年しているのだが・・・・・
 
WWOOOF(ウーフ)から生まれた農業をとうしての国際交流
ご夫婦での移住と世羅町の実践の成功は
今からの日本の中山間地域の農業を考える上での大きな希望となる