幻のJANE

全電源喪失の記憶~証言福島原発~が話題になっている
 
共同通信の高橋秀樹氏が取材を行い書いているものだが
3月から連載が始まり
新聞の地方紙を中心に30社ほどがこの記事を掲載している
この記事で新たに明らかになった事実もたくさんある
 
「命」の記事の中でとても印象深い場面があったので
ご紹介したい
 
5月20日
事故翌日の一号機への注水を巡って
菅直人首相の指示で海水注入を中断と報じ政局まで発展した
 
5月26日東京電力は
吉田の機転により実際には注水が継続されていたと発表した
 
官邸の意向に背いて独断で注水を続けたことへの責任を
誰かがとらなければbならない
吉田はそう考えていた
 
6月のある日所長の吉田昌郎が
最も信頼する部下でもあり友人でもある第2復旧班長の
疋田史郎に言った
俺 会社を辞めようと思うんだよ
やめて会社つくろうとと思うんだ
 
俺は事故を起こして、地元をこんな状態にしてしまった。
だから地元に活力が戻るように何かしなきゃならない。
うちには地元で大量に被爆した連中が沢山いるだろう
彼らが持っている原子力とか放射線の知識を生かせるんじゃないか
 
会社名は「じゃあね」ていうんだ
JANEと書いて
JAPAN ASSOCIATE  OF   NEWCLEAR  ESCAPERS
                                転載終わり・・・・
 
責任は結局
虚偽報告をしたとして東京電力の社長の清水正孝から
口頭注意を受けただけの軽いものとなり
吉田所長はやめることにはならず
新会社の計画も幻に終わってしまった
 
2012年2月上旬
癌の手術を受け、抗がん剤治療が続く中
事故対応の感じたことを周囲にしゃべってことがある
 
俺は見ていただけなんだよ
放射線量が高い地獄のような現場に
何回も行ってくれた連中がいたんだ
彼らが一生懸命やってくれたんだよ
本当にありがたいと思っている
俺は何もしていない
何もね
                  転載終わり・・・・
 
暴走する原子炉の対応だけでも手一杯なのに
国の過剰介入
東京電力本店の時として理不尽な要求
に翻弄されることなく人間としての本義を忘れず
戦った吉田所長
この凄まじいほどの3重のストレスで体がおかしくならないわけがない
個人的には間違いなく放射線とストレスで癌になったと思っている
 
しかし吉田さんは頑として最後まで否定している
その点だけでも本当に人間として尊敬できる
 
事故から3年半が過ぎようとしている
原子力の廃炉問題
汚染水の抜本的な解決策が見えない中
また政府は原子力発電の再開に積極的な姿勢だ
最終処理ができない原発を
世界がこのまま続けていくことが人間にとって地球にとって
良いことだろうとは決して思えない
 
経済発展と言う欲望のまま突っ走って行く世界は
地球からの大きなお返しが待っているような気がしてならない!