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吉田正木氏(吉田本家山林部代表)

森林組合連合会の主催で
映画 WOOD JOB の上映会が9月5日
宮崎市のオルブライトホールで開催された
 
吉田正木さんが上映の前にトークショーを行った
吉田さんはこの映画の植栽、伐採シーンの協力を行った人だ
映画のロケ地の一部も吉田さんの山林だそうだ
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吉田さんは300年近い歴史があり
1249haと言う膨大な面積を持つ山林の経営者
小さい時から山とは親しんできた
慶応義塾大学卒業後
三重大の生物資源学部で研究後
吉田本家を2003年24歳の若さで就任する
 
親父から言われたのは今後の山林経営は厳しい
自分の考えで生かすも殺すも好きなようにしていいと
言われ、社長に就任した
その年 環境に優しい森林経営のFSC認証を取得
また子供たちにインストラクターとして森林体験教育に携わっている
現在35歳と言う若き山の経営者である
 
宮崎は5回目だと言われていた
宮崎県が日本有数の森林県であるので
視察にも訪れたことがあるそうだ
酒はもちろんめっぽう強い
 
吉田さんならではの経営はITをフル活用していること
特に山の境界線などはGPSの機能をフル活用して効率化に努めている
これは原作にはないが映画の場面でも出てくる
 
森林体験教育のことをお聞きしたら
北欧は30年前から実施していて
そのおかげで木と親しむ生活が大きくなっている
日本はそれをしなかったから
僕たちが子供たちに体験をさせることで木と触れ合う生活習慣を
つけていこう
そうすれば木材の消費は伸びてくるはずだと
 
日本の山林は補助金頼みの山林経営になっている
そのため
本当の木材の価値とかけ離れた価格のマーケットになっている
山という産業政策がおろそかになっていた
 
最近マネー資本主義と対極にある
里山資本主義と言う言葉がトレンドになっている
里山は隠れた資本だと言う考え方だが
吉田さんなりに森と人間の循環社会を考えるとどのように考えるか
 
2011年から
薪ストーブをあつかう ひのき家を設立した
針葉樹を燃焼可能な
薪ストーブの輸入施工販売
あるいはヒノキを使った楽器などの販売も行っている
この点も循環と言える
 
木材の価格は親父から引き継いだ時の価格から
半分になった
ピークから言うと30分の一と言っても良いほど
これではなかなか厳しい
適正な木材の価格を消費者に認識していただくのが私達の使命
 
日本人よ 大木を抱け!
ではないが
石油と言う資源は掘りつくせばなくなるが
森林と言う資源は人間の努力により60年で成長する
エネルギー資源としての森の価値をもう少し深く考えることが
日本の将来を担うことにもなるのではないか!
 
若き林業経営者、吉田正木さんの今からのチャレンジが楽しみでもある