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黒田博樹の決断

日本野球界に一足早い大きなお年玉となった
現役大リーガー黒田博樹の決断は
日本中の野球ファンのみならず
メジャーの関係者も驚かせた
黒田博樹投手はヤンキースを今年FAになり
来期もヤンキースなど複数の球団からオファーの提示を受けていた
その金額は20億円とも言われる大きな金額だ
 
広島は一年契約で4億円という比較にならない数字だった
黒田は熟慮を重ね
最終的に広島カープに戻る決心を
自らの連絡で行ったという
 
黒田博樹がそこまでこだわる
広島カープという球団の魅力とはいったい何なんだろうか?
 
黒田は1996年ドラフト逆指名2位で広島に入団
2000年シーズン終盤の4連勝で独り立ち
順調にエースの道を歩み
2006年黒田がFA権の資格を取るシーズン終盤
広島ファンが動いた
広島市民球場の外野席に突如現れた巨大横断幕
 
我々はともに闘ってきた
今までもこれからも・・・・・
未来の輝くその日まで 君が涙を流すなら
君の涙になってやる
広島CarPのエース  黒田博樹
 
そして2006年の黒田の最終登板試合
満員のファンが黒田の背番号15を掲げ球場を赤色に染め上げた
 
2006年11月6日黒田はFA権を行使せずに残留を決めた
僕をここまでの投手に育ててくれたのはカープ
そのチームを相手に僕が目いっぱい
ボールを投げる自信がなかったと発言した
 
2007年FA権を行使し12月1日に鈴木球団本部長に
メジャー挑戦を決断したことを報告
その際
評価されるのもカープのおかげで、
また日本に帰ってプレーするならこのチームしかないと語った
 
そして2008年から2014年の
ドジャースでの4年間、ヤンキースでの3年間
黒田博樹は一年一年が勝負だからと
複数年契約をあえて拒否し
自分を修行僧のように追い込み野球一筋に賭けてきた
その結果がMLB7年間で防御率3.45の素晴らしい成績である
いぶし銀の輝きだ
しかもヤンキースでも先発ローテーションをきちんと守りつつ
好不調の波があろうとも試合を崩さない
まさに計算ができる投手だった
ニューヨークの新聞は先発の抜けた穴が大きいと大きく報じた
引く手あまたのバリバリの現役大リーガーがお金に目もくれず
日本に戻ってくる
黒田の男気、そのこと自体がサプライズだ
 
広島の鈴木球団本部長は
糸を握っていた感じ
1%の望みがあればわからない
あきらめてはいけない と思っていた
 
黒田博樹投手は
野球人生最後の決断として
プロ野球人生をスタートさせていただいたカープで
もう一度プレーさせていただくことを決めました と発言した
 
送り出した広島ファンの熱意は
8年間という時間の壁を乗り越え、確実に黒田の心に伝わっていた
 
個人的にも大好きな黒田博樹投手
彼の座右の銘は西郷隆盛の詠んだ「雪に耐え梅花麗し」
彼の今回の決断は男気だけではなく
日本人とは何か?を深く感じさせてくれる
 
来年は広島球場で黒田博樹の勇姿を見てみたいものだ!