ドバイVSチャンギ
国際線の旅客数で2014年
ドバイ空港が7000万人とイギリスのヒースロー空港6800万人を抜いて
第一位を獲得した
ドバイはエミレーツ航空のハブ空港だ
エミレーツ航空が旅客増を図るために考えたのが
2012年カンタス航空との提携だった
それまでカンタス航空はシンガポールのチャンギ国際空港を経由して
欧州へ飛んでいた
カンタス航空は、欧州路線の乗り継ぎをすべてドバイに変更したのだ
結果豪州からドバイの便が増え
ドバイから欧州をはじめアフリカなど70都市と綺麗に結ばれるようになった
たとえば日本からアメリカを経由して南米に行くと24時間ほどかかる
これを日本からドバイに行き南米に行くとすると
かかる時間の長さは2~3時間長いだけ
しかしチケットはドバイ経由のほうが安い
そしてドバイにはトランジットのお客には特別サービスがある
クラスに関係なく誰でもマハルバラウンジが利用できる
しかも4時間以上のトランジットの方には
無料で飲食ができるレストランもあるなどの待遇のよさ
乗り継ぎのお客さんにとってほかの国際空港ではありえない
特別なおもてなしサービスを行っている
しかも中東にはドバイのエミレーツ航空
アブダビのエディハド航空
ドーハのカタール航空の3社でしのぎを削りあうことで
世界での空の競争力を高めてきたことも要件の一つだろう
これらのことが複合的に組み合わさり
結果的にドバイ空港が世界一の国際空港となったのだ
しかし旅行客の顧客満足度で国際空港を見てみると
第一位はシンガポールのチャンギ国際空港だ
チャンギもアジアのハブを死守するつもりだ
2018年開業予定の
プロジェクト・ジュエルはチャンギの魅力を一段と飛躍させる
建築デザインはマリーナ・ベイ・サンズで知られる
モシェ・サフディ氏
ガラスとスチールでできたドーム型の建物の中には
40mの高さから流れ落ちる滝や庭園をはじめ
ホテル、飲食店やブランドショップ、エンターテイメント施設などを展開する予定
2020年には乗客1億3000万人を目指すという
どちらの空港も国、航空会社、空港の三者一体で
一丸となっって頑張った結果である
日本は羽田が旅客満足度5位に入る程度
羽田の国際線乗客はまだ1000万にも満たない程度
成田でさえ3000万弱だ
オリンピックを2020年に迎え
インフラ整備、規模の拡張、関空、中部国際、福岡、札幌などとの乗り継ぎの連携
施設の充実など課題は山積している