高校生レストラン まごの店 (三重県・相可高校)
今や全国的に有名になった高校生レストラン まごの店
このお店は三重県多気町にある
相可高校の食物調理課が
クラブ活動として調理から運営までを行っている
どのような経緯でできたのだろうか
壁は予想以上のものだったはずだ
主役は当時多気町役場の岸川政之さんと
元料理人で食物調理科の新任臨時教師 村林信吾先生だった
村林先生は岸川さんに
料理の知識や技術は教えることができるが
接客とコスト管理は教えることができないと言った
岸川政之さん
じゃあ先生お店をやりますか?と言ったら
やろう、やろう!というのです
生徒のためになるから岸川さんやりましょう!
いろんな問題もあり、全国に例がなかったこともあリましたが
本気になりました
常設の店舗を経営するということで
仕入れから調理まで行う全国初の営業店舗です
教育委員会の壁は大きく
考えた末に出した答えは
黙って出店しようというものだった
実際には町長と学校長、受け入れ先の施設長の3社で覚書を交わた
要点は高校には迷惑をかけないことでした
教育委員会に知られたらどうしようかと本当におびえました
計画の中止、校長先生の処分など様々な心配をしました
何より生徒の夢をよろこばせといてはしごを外し
落してしまうことが何より怖かった
しかし無事に開店することができました
土日は朝6時にお店に入り仕込みをして
8時に自分たちのまかないご飯を立って食べる
10:30にはお客様に食事をしていただき250食が
午後1時ごろには完売
その後コース料理や料理教室を行い
全員の昼ご飯は午後4時ごろになる
これは虐待でも何でもない
生徒は将来食の道に100%進む
自分の夢と一番近いところで取り組んでいるのだからと岸川さん
私が食べたメニューがこれ
接客も高校生とは思えない
聞くとこのお店のリーダーだそうだ
高校生とは思えない程のきびきびとしっかりした接客
最後の全員のあいさつもすがすがしい
廃校寸前だった相可高校が今では希望者も多い高校となっているという