大分県立美術館、異例の成功
大分県立美術館(OPAM)が
2015年3月に大分市にオープンした
地方での美術館の来館が低迷する中
この地方美術館は1年間で64万人と言う異例の来場者記録を打ち立てた
日本を代表する建築家でもありプリツカー賞を受賞した
坂茂(ばんしげる)が設計したことでも知られている
1Fの展示室は3方をアトリウムで囲まれ
アトリウムを通して外部とつながる空間となっている
オリジナルグッズを販売している周りには
オランダのデザイナー マルセル・ワンダースの
大きなバルーンが置かれている
1Fと2Fにはカフェがあり
誰でもゆっくり休息できるようにできている
2Fは文化ホールやホテルと繋ぐ通路があり
ホテル、文化施設、などと連携してにぎわいを創出することができる
3Fには竹工芸をモチーフにした天井に
穴をあけ光が差し込むようになっていて開放的な雰囲気
この美術館は2015年JIA日本建築大賞を受賞した
この美術館が成功した外部要因は
JR大分シティの成功も大きい
2015年5月にオープンして
初年度の目標は来場者1100万人、売上高200億円だったが
来場者は2420万人、と2倍以上の集客
年間売上も 224億円と大きく上回った
私も大分駅に降りて
これほどまでに駅の印象が一変するのかとびっくりした
250を超すテナント、100以上の県外出店
屋上庭園やホテル、温泉と複合施設で
一挙に大分のランドマーク的存在の施設となった感がある
大分にはこんなに人がいたのかと思ったほどだ
この施設と徒歩圏内に立地するのがOPAMだ
2つの施設の成功で互いに相乗効果を発揮したとも言えるだろう
2つの施設を結ぶ商店街も含めて大きな効果となっている
地方都市における地域活性化の大きな見本となるだろう