無敵のたくわん(宮崎市田野)
宮崎市田野、
この地域の冬の風物詩として有名なのが大根やぐらだ
今年の冬は霧島おろしと言われる風が冷たく
大根を干すには最適の環境のようだ
これが大根やぐら
干した青首大根は本当に美味そうだ
小泉武夫氏が食あれば楽ありの中で
たくあん漬けをこのように書いている
収穫した大根を
太陽の光に当てて干し、
それを塩と塩こうじに漬けた大根漬は
たくあんと称してすでに寛永年間(今から370年前)につくられはじめた。
保存が利き、歯ごたえが快適で
食べると大根の淡い甘さの中に塩のしょっぱさや
発酵による爽やかな酸味などが付いていて
その素朴なおいしさは日本の漬物の王様として君臨してきた。
全国で生産量が最も多い地域は
宮崎市郊外の清武町や田野町周辺で
今やたくわんと言えば宮崎と称されるほどである。
味覚人飛行物体の吾輩も日向の干したくわんは大好きで
年中食卓から切らしたことがないほどである。
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どうしてもたくあん漬けだけで
炊き立ての飯を食べたくなったので
さっそくそのようにした。
まず飯を炊き、日向(宮崎)製のたくわんを
ちょうど食べやすい大きさに切り分け
それでご飯を食べたところ
三膳の飯はあっという間に胃袋にすっ飛んで入ってしまった。
その三膳とは一膳目はそのまま食べ
2膳目はたくわんを細切れにし、かつおぶしと混ぜ
3膳目は熱湯をかけて湯漬けとしたそうだ。
宮崎の真面目にコツコツと受け継がれてきた伝統と文化が
育む日本一の無敵のたくわんである!