PayPayの野望
インドに注目の企業がある
インド最大のデジタル決済企業 Paytm(ペイティーエム)だ
インドでは3億人以上のユーザーと800万の加盟店を持ち
公共料金、チケット、旅行予約など
幅広い決済で利用されている
転換期は2011年だ
社長のシャルマ氏がデジタルペイメントの新規分野に乗り出した
アリババグループは2015年10月Paytmに
アリババ、アントファイナンシャル連合で6億8000万ドル(約75億円)
の出資を行い、事実上アリババの子会社となり
アリババ、アントファイナンシャルのアドバイスを受け、
中国のQRコード決済のシステムを取り入れ
インドでの爆発的な成長につながっていった
そして2017年5月ソフトバンクの孫正義氏が動いた
何と14億ドル(約1500億円)の出資を決めたのだ
Paytm(ペイティーエム)は
決済機能だけの運営会社から
金融機関としてのライセンス取得を目指し
2017年1月にライセンスを取得し
会社をEコマースと決済銀行に分社化した
この流れはアリババとよく似ている
アリババからスタートし、アリペイにより電子決済を普及させ
金融機関の免許も取り成長しているアントファイナンシャルと同じ戦略だ
さて日本ではPayPayを7月にソフトバンクとヤフーが立ち上げた
孫正義氏の頭の中には大きな構想が練られているように感じる
ソフトバンクとヤフーの会員、8000万人に向けてと
そして中小加盟店の新規開拓
これが急務の課題
営業部隊はほぼ全国の都市部に張り巡らせた
加盟店は店舗に掲示されたQRコードだけで対応が可能となる
3年間は手数料無料として一気に日本NO1を狙う戦略だ
今までのヤフーのEコマースの伸び悩みを
PayPayで解消していく
アリペイとの連携で訪日観光客も取り組むことが9月5日に発表された
孫正義氏の狙いは日本だけでなくアジアの決済機能を牛耳ることだろう
まず日本でキャッシュレス時代を浸透させ
アントファイナンシャルやPaytmの戦略と同じく
最終的にはあらゆる金融サービスまで展開する狙いもあるのではないか
ソフトバンク、ヤフー
そしてアリババグループ、Paytmの連合軍で
なかなか定着してこなかった日本のキャッシュレス時代が
一気に到来していくのか、
秋からPayPay注目のプロモーションがスタートしていく