基軸通貨の変遷(レイ・ダリオ)
総額16兆円を動かすヘッジファンド
ブリッジ・ウォーター・アソシエイツのレイ・ダリオ氏が
世界の基軸通貨の変遷について語っている
オランダから始まり、英国の次は現在アメリカになっている
オランダのギルダーは英国に戦争に負け
フランスの侵攻に見舞われる中で急速に減価した
英国のポンドは基軸通貨の地位の時に2度の減価があり
徐々に弱くなっていった
米国のドルは1933年、1971年と2度の急激な減価と
2000年以降、対ゴールドでのゆっくりとした減価となっている
世界の基軸通貨の交代のパターンは2つがポイントだ
1、台頭するライバルに対して、経済的、政治的敗北が脆弱性を生んでいる
2、莫大な債務が存在し拡大しており、それを中央銀行がマネタライズしている
現在アメリカ経済は世界総生産の20%
しかしドルは国際取引の60%を担っている
まだ基軸通貨の地位を保ってるが
ドル、ドルベースの通貨支払いシステムが経済規模に対して
大きすぎる
これからは徐々に中国が基軸通貨になるだろう
新型コロナウィルス感染拡大のため
経済的ダメージの回復からの復興には
アメリカを先頭に政府が大量の紙幣をすり、債券を買い入れることで
貨幣と債務の両方が膨張していく
この膨大なコストが3年から5年必要となる
歴史を通じて政治家は
自分の任期に返済期限の来ない負債を作り上げ
後のことは後任の人々に任せるのである
このように見ていくとコロナ後の未来はどうなっていくのだろう
世界の中央銀行が行ってきた金融緩和のつけは
世界的なインフレや貯蓄の向上につながっていく
そして大恐慌の再来となる