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NHKプロフェッショナル(岩佐十良氏)

6月9日のNHKプロフェッショナルはとても興味深かった

自遊人の編集長でもある岩佐十良氏を通して

地方が主役になれることとは何かを再認識させらる番組だった

 

岩佐氏は自遊人という雑誌を始めて

認知されだすと同時に忙しい生活に明け暮れる日々

そんな時にふと思った

自分が豊かだはないと感じているのに

雑誌は豊かさをアピールしている

その違和感が心をむしばんでいった

その時に取った行動は驚くような事だった

2004年1月に会社を東京の日本橋から

新潟県の南魚沼に移転することだった

もちろん岩佐氏自身も移住した

日々変わる大自然の移ろい

そんなすべての物が美しい

 

東京で年収2000万の人よりも、ここで年収350万のほうが

豊かであると思う

2014年南魚沼の温泉旅館を自分で借金して引き継いだ

名前は里山十帖

宿泊はモノ、人、理念が一体となったリアルメディア

重陽なのは発信力と独創性

その先にあるブランド形成までを考え

そこ自体が地域のセンターハブに成りうることだった

この成功が契機となり

様々な全国の地域の問題が岩佐氏に持ち込まれるようになる

 

松本の奥座敷、浅間温泉の老舗旅館をどう復活させるか?

が大変興味深かった

浅間温泉は地元の方が入れる共同浴場がたくさんあるが

維持管理費用の問題や少子老齢化のこともあり

現実には大変修復や維持管理が難しい現状だ

そこで例えば都会の方に資金提供していただければ

一定期間入浴することができるなどの提案を行っている

また旅館は近くのカフェや本屋、雑貨屋などと一緒に

地域の活性化を図られればよいという考え方だ

そこに共同温泉という付加価値も加わるのが今回の目玉の一つとなる

地域の課題が本物の魅力にならないか?

 

コロナ禍で開業も遅れているようだが

ぜひ浅間温泉の壮大な岩佐氏の活性化プロジェクトを目で見て確かめてみたい

地方が主役であること

行き過ぎた針を戻して真の豊かさとは何かを問いかける

そんな岩佐氏の地方での取り組みがこれからも楽しみだ