
アノーラ(アカデミー賞5部門受賞)
ショーンベーカー監督の映画アノーラを見に行った
第77回カンヌ映画祭 最高賞のパルムドール賞受賞
第97回アカデミー賞5部門受賞の話題作でもあるのでとても期待して観た
あらすじは
23歳のアニー(本名アノーラ)は、
ニューヨークのバーでストリップダンサー
明るい彼女は店の人気者
ある日、オーナーからロシア人が来店しているから相手をしてくれと頼まれる。
片言だがロシア語が話せるアノーラが、客のところに行くと、若いロシア男性が座っていた。
イヴァンと名乗るその男性は片言の英語で、アノーラも片言のロシア語で会話を交わす。
イヴァンはアノーラのことを気に入り、
アノーラに報酬を支払い、「契約彼女」として一週間過ごすことを提案する。
15000ドルで契約した二人は
パーティーやショッピングなど贅沢な日々を送り、ラスベガスまで出かけていく。
一週間が過ぎようとしていた時、
イヴァンはロシアに帰らなければならない
結婚すれば帰らなくて済むと思い、アノーラにプロポーズする
冗談だと思っていたアノーラも彼の真剣さに結婚を決め
ラスベガスで式を挙げる
ロシアの両親はかんかんに怒り、
イヴァンを迎えにアメリカまで来る
大騒動となるが、イヴァンは両親に逆らうほどの気持ちはなく
あっさりと離婚成立
そしてエンディングへ・・・・・
主役のマイキー・マディソンの体当たり的な演技
瞬間瞬間の感情表現、ストリップダンサーとしての野性的セクシーさ
等は見事だったが
このストーリーでアカデミー賞 監督賞、作品賞、主演女優賞、
脚本賞などの5冠とは・・・・と驚いた
私が個人的に好きだったのはユーリー・ホリソフの演技
両親が雇ったイヴァンの用心棒の役だが
最初から目の動きがアノーラを中心に展開していて
とてもほほえましい
控えめながらアノーラに好感度を持つ控えめで
恥じらう感じのユーリー・ホリソフの演技がとても良かった
そしてこの伏線が発端となって
ラストシーンで展開される
離婚直後のアノーラの脱力感と切なさや様々な感情が
ラストシーンに込められていて切ない
主役のマイキー・マディソンの攻撃的な演技
瞬間瞬間の感情表現、ストリップダンサーとしての野性的セクシーさ
等は見事だったが
このストーリーでアカデミー賞作品賞、主演女優賞、
脚本賞などの5冠とは・・・・と驚いた
富裕層のドラ息子がストリッパーと恋愛しはずみで結婚
しかし両親に逆らえるほどのパワーはなく、あっさり離婚成立
そしてエンディング
シンデレラストーリーというよりは
セックス表現が満載だけれど
少しビターで地味な展開の映画だ
私の感覚がずれているのかもしれないが
残念ながら、個人的には少し
今年のアカデミー賞の寂しさを感じた作品であった

