被災者を励まし続けるある詩集
昨年自費出版された詩集 『くじけないで』 が、
人々の心に癒しと感動を与え続けている
その人は宇都宮に住む詩人 柴田トヨさんである
10月4日には100歳になられ、介護を受けているがまだまだ元気だ
トヨさんの詩は被災した人々の心を大きく包み込む豊かさがある
それだけではない
限りなく優しく、未来に向けて頑張ろうと言う気にさせる
いつの間にか感動の輪は全国に広がり
150万部を超えるベストセラーになりまだまだ売れ続けている
被災後の3月に新聞に投稿された詩を紹介したい
~不幸の津波には負けないで~
最愛の人を失い
大切なものを流され
あなたの悲しみは計り知れません
お願いです
あなたの心だけは流されないで
不幸の津波には負けないで
雨が地面に吸い込まれるように言葉一つ一つが
心に浸み込んで行く
そして心が次第に元気づいていく感覚だ
私の好きな詩を2つ紹介したい
~くじけないで~
ねえ 不幸だなんて
ため息をつかないで
日差しやそよ風は
えこひいきしない
平等に夢は見られるのよ
私 辛いことが
あったけど
生きてきてよかった
あなたもくじけずに・・・・・・
~貯金~
私ね
人から優しさを貰ったら
心に貯金をしておくの
さびしくなった時は
それを引き出して元気になる
あなたも今から積んでおきなさい
年金よりいいわよ
この詩集の中に
さあ 顔をあげて 空を見ましょう
という一文がある
日本人皆に呼びかけているようでとても勇気が出る!