経済

巨大マネーの流入

先進国の世界同時株高が続いている
リーマンショックの後
アメリカ、欧州、そして日本と先進国は金融緩和という
景気刺激策を打ち続け、危機をなんとか抑え込んだ
つまり新たな債務の負担者は国家だった
 
先進国の政府の債務は膨張を続け
余ったグローバルマネーは債券市場や先進国の株高を支えている
6月5日ECBは先進国で初めてとなる
マイナス金利の導入を決定した
欧州が仕掛けたグローバルマネーの移動が始まる
マーケットにお金がおびき出されることになる
つまりもう一段の世界株高をもたらす可能性が高いように思える
 
世界のマーケットを見てみよう
ニューヨークは史上最高値を更新中
ドイツも史上初めて10000ポイントを超えた
世界の中では上がったとはいえ日本はまだまだ割安なように見える
日経の最高値は1989年12月の38957円
それからいうと半分も行っていない水準
ジムロジャースは日経平均が今の2~3倍になってもおかしくないと述べている
 
日本政府が金融緩和と株高には積極的なのも世界の投資家にとっては好都合
切り札となるGPIFの先倒しも安倍首相自ら指令した
GPIFの総資金量は170兆円
現在その17%が株式への投資だが5%上がるとすると8.5兆円のお金が
株式に流れ込むことになる
 
6月25日に発表されたアベノミクスの成長戦略は
世界のマスコミからおおむね合格点をもらった
日本株の先高を見越して外国人投資家の日本株買いが
水面下で静かに進んでいる
 
世界の金融緩和で新たなバブルが
発生していることは明白だ
しかもアメリカの金利低下とNY株高という今までになかった初めての現象も生まれている
VIX指数も史上最低の水準
ただようグローバルマネーで資産価格を人為的に持ち上げているだけ
そんな思いを持っている方々も多いように感じる
 
最近のアメリカの金利低下とNY株高というユガミの行きつく先はどこだろうか?
その限界はいつなのだろうか?
先進国の政府債務の膨張はどこかで大きなツケを払わされることになるだろう
アルゼンチンの債務問題、中東の戦闘の拡大、
高速取引の調査、そしてチャイナリスク
リスクの芽は世界各地で少しずつ膨らんでいるように見える