メイナードさんの選択

アメリカで脳の末期がん患者
ブリタニー・メイナードさん(29歳)がyoutubeで
尊厳死を予告し11月1日自ら命を絶った
 
この事は世界でも話題になっている
バチカンは尊厳と自ら命を絶つことは別問題だと非難した
 
しかし現実はどうだろうか?
私も小さな息子が脳腫瘍で
呼吸器をつけて眠っているときに
医師からよばれてもう息子さんは脳死状態です
と言われて絶句した経験を持っている
意志はなく、人工的に生かされている状態は
自然の摂理に反しているように思え
安らかに眠らせたいということで呼吸器をはずしてもらった経験を持つ
 
そして尊敬する先輩が癌の手術をして弱り果てて
死んでいった姿を見て他に成すべき事がなかったのかと
後悔したことも多々ある
 
海外のがんの集中治療室で働いている人の言葉が
現実を伝えている
 
自分は誰もが自分の最後の時を決める権利があると強く信じています
心に強く残っているのは若い女性で
何年も赤ちゃんが欲しくてようやく授かり
ところが2度目の検診で結腸癌の診断を受けました
彼女は無事に赤ちゃんを産むことができて、延命治療を受けないことを選択しました
今でも彼女の言葉が忘れられません
私は治る見込みがゼロで、死ぬことがわかっています
幸運にも一年の延命ができるかどうかで
それをすると赤ちゃんの抱く力は無くなり
限られた時間をこの子と過ごすことができません
私は自分の運命を受け止めて、これからの数か月を有意義なものにしたいのです
 
そう言って彼女はその通りにしました
彼女の娘が将来、母親の読み聞かせを聞けるようにするため
見つけられる限りの子供向けの本を読んで録音しました
娘の誕生日カードやクリスマスカードを買い
毎年のメッセージを書き、母親からのアドバイスを録音しました
やがて彼女を弱って行き、自らの最後を自分で選び、
すべての痛み止めを服用したのです
 
 
むごい亡くなりかたをする人々を見てきました
とても人間とは言えません
肉の塊になっているだけの時もあるのです
チューブや点滴でつながれ
私達が呼吸をさせ、血液を綺麗にし、
半永久的にそんな状態にし続けることができるのです
 
 
もし自分の将来が絶望的な死しか残されていない場合
どのような選択を行うだろうか?
私個人の意見だが、尊厳死という言葉はありうるような気がしている
皆さんはどう考えますか?