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園児の麦踏体験

宮崎市内で無農薬・有機農法へのこだわりを持ち
20年以上実践されている人がいる
農業生産法人 (株)宮崎アグリアートの松本嗣夫さん
自分の入院生活で食べ物の大切さに気づき
異業種から転進し、有機農業を独学ではじめ、
今ではアジア各国から農業指導の依頼が殺到している
有機農業をやることについて松本さんはこのように語っている
 
野山の雑草や木々などは化学肥料や農薬などの使用をせずとも
立派に成長し、花を咲かせ、実をつけ子孫を残し続けている
よほどの気象現象の異常がない限り野山の植物は枯れることはない
何世代もの積み重ねてきた長い年月の中で
その土壌に適した動植物が育ち地球環境を維持してきた
その自然の摂理を適用した農産物栽培技術を取り入れることで
安心安全な農産物栽培ができると考えて有機農業に取り組んだと言う
 
今では米をはじめほとんどの野菜が
有機農業でできている
私も松本さんの話しを聞くたび
また田畑での実践を見るたびに、彼の凄さとあくなき挑戦に驚かされるとともに
自然に対する畏敬の念も芽生えてくる
 
松本さんとの出会いは
昨年息子さんの松本慎一郎さんがイタリア野菜を作っているお話を聞き
素材を見に行き
イタリアンの奥田政行シェフのメニューで使ったのがきっかけ
その後松本さんのアジアで実践されている農業指導に驚き
毎年学会でも発表されているという姿勢にも感銘を受け
遊びに行かせていただいている
 
今日は松本さんの麦畑で保育園児が
麦踏体験をするというのでお邪魔してみた
体験するのは
食育では宮崎でも有名な吉野保育園のお子さんたち
いつもは踏んだらいけませんと言うのに
今日は踏んでいいよと言われて
子供たちが戸惑っていますと笑いながら言う川越園長
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可愛い子供たちが踏んでいるのは農林61号と言う小麦の代表的なもの
私の記憶の中でも麦踏体験はない
そんなことを考えると原体験で麦踏をすること自体が
子供たちの将来のためにはとても良いことだと思う
日頃は踏んだらいけないといわれているため
最初子供たちの反応がきょとんとしていたが
踏み出すと嬉しそうに麦踏みを楽しんでいた
 
麦踏体験を終わり農場見学
アグリアートの肥料はぐんけいの鶏糞と有機で育てた藁を
醗酵させて土と混ぜ
土壌の力を強くして種をまいていくシステム
とことんこだわりの農業である
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左上にビニールで囲んであるのが肥料となる土
 
チェリモヤという果物の木を見せてもらった
チェリモヤはペルーが原産
地中海沿岸に多い果樹で夜のアイスクリームといわれるほどの果物だとか
将来はいろんなフルーツを作って生きたいと夢は広がる
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最後は路地の金柑を採って食べて
体験は終了
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吉野保育園は食育に力を入れており
給食に使う安心安全の材料は
川越園長自ら県内を回り集めてくるのだとか
毎日のおやつは子供たちの手づくりだそう
自分で作るから嫌いなものがなくなっていくと言われていた
アレルギーの子供たちもほぼ一年立つとほとんど治るそうだ
そんな保育園の食育が評判となり
通う園児もいろんな地区から集まってきてるとか
私も興味があるので1度吉野保育園にお邪魔したいと考えている
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真ん中が松本嗣夫社長、左が松本慎一郎さん、右が川越園長
 
保育園児の麦踏体験
私にとっても初の麦踏体験となった
大変勉強になりました
アグリアートの松本さん本当に有難うございました!
園児の皆さんお疲れ様でした。