きゅうくつは、うまい。
都会の狭い居酒屋で
居心地の良さを感じる瞬間がある
その店ならではの酒と肴、
そして人とのふれあいや人情に安らぎを覚えるのだろう
コピーライターの岩崎俊一氏が
世界コミュニケーションの年1983年に
東京新聞に掲載されたコピーが今でも心に残っている
きゅうくつは、うまい。
お酒を飲まない方のために紹介すると、
あの有名な新宿ゴールデン街や
渋谷のガード近くの酒場などは、
一軒一軒が、はなはだ狭い。4~5畳ぐらいのところに、
大の大人が10何人もひしめいて飲んでいるんですね
(中には立ちっ放しで飲んでいる人もいる)。
何もそんなに狭いところ(お店の人、ゴメン)で
飲むことはないでしょ、と言いたくなるんですが、
男たちはとろけそうなほど幸せな顔をして飲んでいる。
そんな(ある意味で不思議な)光景にでくわすたび、
ああ、この人たちは人に会いに来てるんだな、と思う。
人を酔わせることができるのは、
結局人だけかもしれない、と思うわけであります
その証拠に、「私、お酒は一滴もダメで」などと
言う人がその中にいて、そしてその中の誰よりも
しっかりと酔っているふうに、見えるのです。
体温があるから、コミュニケーションは美しい。
宮崎にも安べえ小路という飲み屋街があった
その中には小さな飲み屋が15,6軒は入っていた
三津というお店は小さいカウンターだけのおでんのお店だったが
とても人気があり知名度も全国的だった
その小さいお店で肩を触れ合うように飲んだ酒とママとの会話
そして知らない人々とのノミュニケーションは今でもよい思い出だ
きゅうくつはうまい!
それはまさしく体温を感じるコミュニケーションだった
最近宮崎はそんなお店がなくなってしまって少し寂しい・・・・・・・