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キーパーソン

アメリカ大統領選挙で
民主党のエリザベス・ウォーレンが注目を浴びつつある
1949年生まれの67歳
 
労働者の家庭に生まれたウォーレンは
高校時代はディベートで活躍し、その奨学金で大学に入学
19歳で結婚し、大学を中退、後に入り直し卒業した
22歳で結婚、離婚後は再婚するまでシングルマザーだった
 
ハーバード ロースクールの教授
破産法を専門とする
2008年の金融危機の際は不良資産救済プログラム(TARP)
の委員会メンバーの議長を務めた
 
ウォーレンは破産した人たちの声に耳を傾けてきた
銀行のシステムが中間層を破壊したこと
医療、破産、離婚が害悪になっていることを見てきた
ウォーレンは格差の中を生きぬき、経験してきた
その実体験の厚みが大きな強みでもある
 
さて民主党のバーニーサンダースが
ここまで善戦するとは誰も予想もしなかっただろう
ウォーレンが大統領候補に立候補しなかったことで
ウォーレンの支持層の大部分がサンダース支持に回った
ウォール街と闘う女性としても有名なウォーレンは
サンダースの1%の富裕層との格差社会を批判する主張と近い
サンダースは副大統領にはエリザベスウォーレンを考えていた
 
さて民主党はヒラリー・クリントンが確定のようだが
サンダースの健闘は無視できない状況だ
30歳未満の票はサンダースが圧倒している
クリントンが優位なのは45歳以上の高齢者だけなのだ
大統領選挙に勝つためには若者の圧倒的な支持とボランティアが欠かせない
 
サンダースの善戦を受け
クリントン陣営も政策の変更を余儀なくされている
TPPへの反対表明はその最たるものだ
 
共和党はトランプ氏が確定となった
勢いのあるトランプ氏は白人の低所得者層を基盤に
既存政治家に不満を持つ有権者層を巻き込んで勝利した
 
 本命と言われる民主党のクリントンだが
指名選挙後半には勢いが失速している
有権者の不満を解消する次の一手が必要となっている
 
そのため副大統領候補としてエリザベス・ウォーレンに熱いまなざしを送っている
大統領、副大統領ともに女性は世界でも初のことで話題性もある
ウォーレンはブルーカラー、若者など
すべてのリベラル有権者に人気がある
ヒラリー・クリントンにない若者層への浸透
サンダース支持層への取り込み
そしてボランティア層の拡大
そのすべてをエリザベス・ウォーレンが握っていると言っても過言ではないだろう