大根やぐら(宮崎市田野町)
宮崎市田野町の漬物用大根は生産量日本一を誇っている。
しかし今年は異変が起こった
9月末の台風の被害で、種をまいたばかりの大根が全滅した。
一時期は大混乱だったが
急遽、台風後に再度種をまきなんとか育てられ間に合った
そのため12月ともなると
冬の風物詩となっている大根やぐらの組み立てが始まるのだが
今年はやぐらの組み立てと大根の収穫が同時平行作業で行われている
田野町周辺では約300基の大根やぐらが冬に登場する
一基の高さは6m、長さ50mほど
それに約2万本の大根が干されている
冬に吹く鰐塚おろしの寒風と太陽の恵みによって生まれる
天日干し大根は自然な旨さと程良い食感での宮崎ならではの漬物だ
一時期、大根やぐらの下で宴会が人気だったが
干し大根に悪影響があるというので中止になった
話題も大切なこととは思うのだが
まずは干している大根にとって一番優しいことを考えていくのは当然の責務だと思う
日本では宮崎と一部の地域でしか行われていない大根やぐらの天日干し大根
誇りをもって県外の方々にお勧めしてほしい逸品である
1月19日までは大根やぐらのライトアップをしているそうだ
機会があればマナーを守って見に行きたいと思っている。