京都喰らい(入江敦彦)
あけましておめでとうございます
宮崎は穏やかなお正月でしたが
津波や地震で被災された皆様に心よりお見舞い申し上げます
さて私が旅で好きな場所を日本の中で2つ挙げるとすると
東京の浅草、関西は京都だろう
浅草は今でも日本の情緒が残っているような
文化や雰囲気もあるし
京都は伝統文化の面で一番奥が深いと感じている
どちらも年に2度ほどは宿泊して奥の深さを堪能している
さて京都の食の旅を探訪するために
私にはとっておきの本がある
その本は入江敦彦氏の書いた『京都喰らい』だ
彼は京都西陣の生まれで、現在ロンドン在住の方
本の内容は京言葉で書いた喰いもんの本だ
彼ならではの京都の日常生活の中で感じた様々な事柄を
食を通じて独自の審美眼でとらえた本である
センス、こだわり、意外性
その根底にあるのは驚きであるだと思う
私にとって京都の旅のお店や食品選びでもとても参考になっている
円町の洋食の岡田、開花堂カフェ、中村製餡所
マリ—フランスのアンパン、季節限定いず重のネギ稲荷
しま村の西京味噌、尾崎食品の網こんにゃく
パパヤ、オジカ、ツバメなどの京都産ウィスターソース
中村軒のたまゆら、長文屋の山椒、等々挙げていくときりがない
本の中で和洋折衷でこんな文章がある
ストウブでご飯を炊き
たる源のおひつに移し
金網つじさんの鍋敷きに置く
このような粋の世界を教えてくれるのもこの本ならではである
是非京都の食が気になる方は入江敦彦氏の本を一読されると良いと思う
ロンドン在住で京都から遠く離れているからこそ
光って見える物があると思う
ガイド本や雑誌では味わえない食や京都生活の面白さを堪能できる
あなたなりの京都の奥深さをぜひ発見してほしい本でもある