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ブルーツリー38周年(宮崎市ダイヤモンドビル)

宮崎市のニシタチの夜には

静かに、しかし確かに人の記憶を照らす灯りがある

その灯りを38年間守り続けてきたのが

ブルーツリーの高妻隆一郎氏

人はいつしかこの店を「焼酎の聖地」と呼ぶようになった

店に入ると

私は決まっていう一言は「マスターのお任せで・・・」

その夜の空気と私の状態を見ながら

マスターの選ぶ『一夜の味わい』がいつも楽しみである

今日はまず出していただいたのが十四代秘蔵酒

あの十四代の乙焼酎だ

滑らかな味わいの中に酒と焼酎両方のエッセンスを感じる

体調はと話しかけると

良くないとニヤリと笑う

ここ4〜5年は体調も良くないのだが

それでもカウンターに立ち続ける

それはお客の喜ぶ顔が彼の生きがいだからだだと思う

次は失われた時を求めて

マルセル・ブルーストの小説から取ったのだろう

宮崎県産栗の樽に熟成させた焼酎

樽熟成は色が付くため焼酎ではなくリキュールというカテゴリーになる

栗の樽熟成は日本でも初めてだろう

まるみと香り、栗の甘さが混然となって癒し系の味わいだ

無意識の記憶が人生を救う

そんなブルースト的な時間の再発見と蔵の挑戦

そのものが交差している感覚だ

いつの間にか38年

ここは酒場というより焼酎の歴史そのものだ

常連たちの人生の節目

旅人の一夜の記憶

焼酎の生き字引的な存在

そのすべてを抱きながらブルーツリーは灯りをともし続けてきた

あと2年でブルーツリー40年

皆で40年を祝えることができればと心から願う

高妻マスター

その日が来るまで、もう少しだけ頑張ってください!