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生きていく教訓ー桜井章一

お正月休みに、今まで読んできた本の中から
再度読み返してみた本で心に響いた一冊のひとつが
桜井章一の『つきの正体』だった
 
2010年に出版された本だが
悩んだ時や迷っているときに必ず読み返す
そんな本だ
 
桜井章一は麻雀の裏プロの勝負師
昭和30年代後半から20年間代打ちとして
一度も負けなかった無敗伝説の人である
現役を退いた後も小説や映画などで広く
名前を知られるようになる
 
個人的にも大変尊敬している人でもある
本の中でいつも私の胸に響く文章を紹介したい
 
 
常識よりも感性を信じる
 
いったいこの社会のどこに『確かなもの』があるでしょうか?
『不変なもの』なんてどこにもないのです。
制度という囲い、常識という囲い、社会という囲いに入っていれば
それで安心というのは幻想です。
・・・・・・・・・
感性はつかめないものです
しかし自分の感性を鋭く鍛えていけば、
又は本能的な自分の感性を取り戻してさえいれば
触れることができるようになるかもしれません。
そして感性に触れられるようになったとき、
その感性は、知識や技術を軽々と超える力を備えているはずです。
 
 
一つのことに集中しない
 
集中とは丸い感覚で180度の物が見えている状態です
集中とはふわっとした柔らかい物なのです。
何かに集中しながらも周りにも多面的に気遣うことを忘れない。
そんな波紋のような集中力が身につけば
自ずとツキもついてくるはずです。
 
 
正しい手順で勝つ
 
今の時代は、いわば流れが逆になっている状態なので
もっとも価値の低い『悪い内容で勝つ』という現象が頻繁に起きています。
そして『内容なんか関係ない。勝てばいいんだ』などという輩が
大手を振って歩いています。
けれどもそんなものは相手にしなければいい。
そのうちに悪い内容で負けるようになり、
肩を落としてどこかに姿を消すかもしれません。
黙々と正しい手順でを打って行きましょう。
逆流の時代であることをわきまえて、焦らずに
くれぐれも正気を失ってはいけません。
そのために頭より身体の声に耳を傾けるのです。
そしてその声に従って、即行動するようになれば自ずとついてくるのです。
 
 
現代社会への戒めともいえる言葉の数々だが、
20年間勝負に一度も負けなかった男の言葉だけに凄みを感じる
改めて自分の人生の生きていく上での教訓としたい