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終止符のない人生(反田恭平)

反田恭平氏は、51年ぶりに

ショパンコンクールで第2位となった日本人ピアニストであり

最もチケットが取れないピアニストとしても知られている

彼の書いた本

「終止符のない人生」が大変面白く刺激的だった

彼の演奏に対する信念が凄い

誰がどこで聞いているかわからない。

チャンスは目の前にいつもあると思え

どんな会場であってもひとりの客であっても絶対手抜きはしない

1人でも自分の演奏を通して心に染みる体験をしてくれるなら

それだけで私が奏でた音には意味がある

いついかなる時も全身全霊で取り組まなければならない

私が一番知りたかった

ショパンコンクールの選曲と戦略について次のように書いている

技でねじ伏せた第一次予選

ポロネーズ第6番やスケルツォ第4番など、力強く華やかな作品を選んだ

これは、自分の技や個性をアピールするためだった

審査員に捧げる第2次予選

マズルカやノクターンなど、繊細でロマンティックな作品を選んだ

ストーリー性と自分の感性を表現するため

特にボロネーゼは戦場のピアニストのエンドロールで流れた曲

主演した俳優の演奏吹替ピアニストが

ショパンコンクールの審査員だったことが驚きの事実だと後でわかった

ワルシャワ市民を敬する第3次予選

バラード第4番やソナタ第3番など、構成的で難解な作品を選んだ。

選曲は、自分の技術と知性を示すため

第一音で大失敗し、それが演奏頭の5分間、反田の頭を駆け巡る

スパっと5分を捨てようと思った時から自分の演奏になっていった

ショパンと融合した決勝

本選(ファイナル)

協奏曲第1番

自分の情熱と音楽性を発揮し

童心に帰り音楽を楽しむことにした

ワルシャワ音楽院のピオトル・パレチニ氏は

君は本番で力を発揮する無敵のステージモンスターだ

我を持ってしっかり弾きなさいと激動してくれた

結果ありのままの自分の演奏を純粋に楽しむことができた

聴衆とオーケストラが共鳴しショパンと溶け合う40分間だった

ショパンコンクールの第2位の結果は喜びであり、名誉だが

彼にとっては新たな始まりでしかすぎない

ジャパンナショナルオーケストラの経営者として

指揮者として、クラシック音楽業界のDX化を図る

未来の音楽学校の設立など様々な課題に

奈良を拠点に反田恭平の挑戦はまだ始まったばかりである

そして音楽ファンにとってはもう一つ楽しみが増えた

それは同じくショパンコンクール6位となった

幼ななじみの小林愛実さんとの結婚で、赤ちゃんが生まれたことだ

生まれながらにして世間の注目を浴びる

この子供はどのように成長していくのだろうか?

色んな意味で反田恭平氏の今後の歩みが楽しみでもある