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静寂とギター(五十嵐虹)

4月2日宮崎市オルブライトホールで

五十嵐虹(こう)のコンサートが開催された。

タイトルは「ギターと静寂」

ある人に勧められてのコンサートだったのだが

静寂の中で解き放たれた

生音のギターの繊細さと美しさに

五十嵐氏の優しいホスピタリティに感動したライブだった

舞台には何もなし

ギターをもって舞台袖からさらっと現れた五十嵐氏が

駐車場が混んで遅れている人がいらっしゃるみたいなのでと

モリコーネの曲を前段で演奏して

会場のお客を和ませ、舞台袖に引き、再度現れ

コンサートのスタートとなった

心配りの優しさは会場の人を最初から引き込んでしまった

彼のギターは19世にのギターとモダンギターの

ハイブリッドの特注で世界でただ一つのギターである

演奏も爪を使わない指頭奏法で立ったまま演奏する独自のスタイル

特にバッハがお気に入りで

多彩な色があるバッハは大好きだと、

スタートは

アンダンテBWV1003

そして中では

ラルゴBWV1005 

G線上のアリア

主よ、人の望みの喜びよと演奏した

繊細で切なくて優しいギターの音色は

心に深く染みわたっていくようだった

ポールマッカートニー イェスタディ

武満徹 小さな空

マンシーニ ムーンリバー、ひまわり

Aルピーラ 禁じられた遊び

宮沢賢治 星めぐりの歌

五十嵐虹のいろんなジャンルからの選曲と

生音の美しい音色に魅せられていく

五十嵐氏は言う

ギターはメロディも弾けて伴奏もできる

しかも多彩な音も持っている

ギターは小さなオーケストラだ」

最後は極めつけのモリコーネの

ニュー・シネマ・パラダイス

静寂の中で響くギターの音色で自然に涙が出てくるようだった

静寂の中で解き放たれたギターという小さなオーケストラ

ギターは人を幸せにする力はあるのだと思う

アンコールはムーンリバー

お持ち帰りのアンコールです

お土産で持って帰ってくださいと

スマホの撮影もOKのサプライズで観客が嬉しそうによどめく!

最後はお見送りに会場入り口で

にこやかに見送る五十嵐虹の姿が印象的で素敵だった